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スラムで生きる子どもたち
2009.12.15 up
スラムの風景
カンボジアのプノンペン近郊には、スラム地域がいくつか存在します。
以前は、市内の川沿いにあったのですが、政府によって強制移住させられました。
その原因は、プノンペンの経済発展に伴う不動産価格の高騰と開発ラッシュにあります。
バラック小屋は今にも倒れてしまいそうな危うさをもっています。
笑顔で迎えてくれる子どもたち
貧困層が暮らすスラムでは、いつも仕事がある人は少なく、当然生活環境は厳しいです。
衛生環境や治安も悪く、酔っ払った住民同士のイザコザも絶えません。
早く良い仕事を見つけて、この地を出たいという人も多くいます。
幸運にも新しい仕事が見つかれば、街の方へ引っ越していくので、住民の出入りも激しいのです。
スラム内の孤児院に住む子どもたち
そんな環境で育つ子どもたちですが、微笑みの国と呼ばれるだけあって笑顔が眩しいです。
屈託ない笑顔に、こちらも自然と笑顔がこぼれます。
水ごはんを食べる子ども
水を入れたごはんを一生懸命に食べる子どもは、日本の子どもにはない強さを感じます。
その姿を覗いていたら、スプーンを差し出して「お前も食べろ」と私の口元に運んでくれる1歳前後の子ども。
持てる者が温かく人々を迎えます。
ここには古き良きカンボジアの習慣が残っています。
屈託のない笑み
経済発展しても農村部は変わりません。都市部と農村部では貧富の差が広がっています。
経済発展の裏側で、良いことも悪いことも含めて変わり始めているカンボジア。
優しい笑顔だけは、いつまでも変わらないでほしいと願っています。
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