ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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市立市場のチーズ売り場

市立市場のチーズ売り場

 ブラジルのサンパウロは、ヨーロッパに負けず劣らずチーズの宝庫です。ゴーダ、パルメザン、ゴルゴンゾーラ、カマンベール、エメンタール、モッツァレーラ、プロボローネ…と、ヨーロピアンからアラビアンまでのあるゆるチーズが揃っています。とりわけ市立市場は割安で上質なチーズが勢ぞろいしています。

 


ブラジルを代表するケイジョ・ミナス

ブラジルを代表するケイジョ・ミナス

 ブラジルを代表するチーズといえば、ケイジョ・ミナスです。ケイジョはポルトガル語でチーズを意味し、ミナスとはブラジルのミナスジェライス州のことです。
 もとは牧畜の盛んなミナスジェライス州で食べられていたチーズだと思いますが、今ではブラジル全土、どこでも近所のスーパーで販売されています。ブラジルのホテルの朝食では、必ずモッツァレーラなどのチーズと一緒に並んでいます。サンドイッチにも挟まれます。
 真っ白く、食べるとほんのりとしたミルクの甘さがあります。塩気はそれほど強くなく、あっさりとしており、やわらかい歯ごたえでヘルシーな感じです。要冷蔵。
 500gが平均7~10レアル(約350~500円)程度で売られています。


ゴイアバーダ。ケイジョ・ミナスと並ぶブラジルの代表的な食文化です

ゴイアバーダ。ケイジョ・ミナスと並ぶブラジルの代表的な食文化です

 ケイジョ・ミナスは比較的主張の少ない味わいなので、甘いものとの組み合わせもバッチリです。
 とりわけ、ブラジルではトロピカルフルーツのゴイアバ(グァバ)を砂糖で煮詰めたゴイアバーダという砂糖菓子があり、ゴイアバーダを薄切りにしたもの(羊羹のよう)と、ケイジョ・ミナスを薄切りにしたものを組み合わせて食後のデザートにされることがあります。
 ケイジョ・ミナスとゴイアバの組み合わせをブラジルでは「ロミオとジュリエット」と言っています。ウエハースやクッキーなどにチーズとゴイアバのジャムを挟んだようなお菓子にも
 「ロミオとジュリエット」と名付けています。


サンド・バッグのようなプロボローネ・チーズ

サンド・バッグのようなプロボローネ・チーズ

 あらゆるチーズがブラジルでは食べられていますが、プロボローネも庶民のバール(コーヒーやビールを気軽に立ち飲みできるような場所)でお酒のおつまみによく出されます。ハードタイプのスモークチーズですが、市立市場などで大きなプロボローネチーズが吊るされているのには驚きます。


右も左もチーズだらけの市立市場の保存食品コーナー

右も左もチーズだらけの市立市場の保存食品コーナー


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