12月はクリスマスデコレーションで一色。ローマ市内では、サンピエトロ寺院前の広場の巨大ツリーをはじめ、ヴェネチア広場前の巨大ツリー、テルミニ駅構内の巨大ツリーが高さを競うように飾られています。中でも今年の注目の的は、このテルミニ駅構内のクリスマスツリーで、地元やメディアでも話題になっております。

沢山の観光客やイタリア人が利用する、ローマの終着駅テルミニ駅。その構内の地上階の切符売場の近くのクリスマスツリーに、誰が始めたかは解りませんが、人々はメッセージを付け始めました。まるで日本の七夕のように、願いを込めて短冊をつけるかのようです。

メッセージは主に紙に書かれたもので、使用後の切符、ノートの切れ端、わざわざ自宅でPCから印刷したもの、1枚のティッシュに書いたものなど色々です。言語もイタリア語から英語、ドイツ語、中国語と多言語で多彩。内容は、サンタクロース宛のメッセージが主ですが、クリスマスへの思い、愛の告白やローマでの思い出など様々です。

もともとツリーは高さはあれど、飾付けはシンプルでイルミネーションだけでしたが、遠目で見るとこの沢山のメッセージが飾り付けの役割を果たしているようです。立ち止まりメッセージを読む人、メッセージをつける人等、このツリーは人々の興味を引いています。現在ツリーに付けられたメッセージは、その高さの下部1/3まで到達しています。人々は競うように、より高いところに付けようとしていますが、どの高さまで到達するかが楽しみとも言われています。
このツリーは年明け1月の第1週まで飾られます。もしも、ローマに訪問される予定のある方は、記念にメッセージを残してみては如何ですか？

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