イタリアにおいて、大晦日カウントダウンパーティーは盛大に過ごします。
友人と夕食を共にし、お菓子を食べながら、カードゲームや小銭を賭けビンゴに似たトンボラゲームをしながら年越しの時を待ちます。年越しの瞬間は、発泡性ワインを片手にカウントダウンをし、新年を迎えたら乾杯し頬にキスをし、祝います。

年明け直後に、おめでたい伝統料理「Lenticchie con cotechino/レンズ豆とコテキーノ（豚の皮に肉を詰めた巨大ソーセージ）の煮込み」を食べます。トマトで煮込んだレンズ豆に、別に茹でたコテキーノを輪切りにし加え、味を馴染ませます。レンズ豆は小金に例えられ、年初にこれを食べることにより、その年はお金に困らないと伝えられ、夕食後で満腹のお腹を抱えながらも、真夜中この一品を必ず頂き新年を迎えます。

今年我家の年越しは、主人の合気道場仲間の14人と、ローマから170km離れたトスカーナ州の南マレンマ地方のPitigliano（ピティリアーノ）町の郊外で過ごしました。アグリツーリズモ（台所付の農園レジデンス）で自炊し、12月30日より３泊４日を過ごしました。
悪天候でしたが、暖炉で焼き網料理をし、色々なゲームをしたり、ローマから持ち込み、現在イタリアで大ブレイク中の任天堂Wiiゲームで盛り上がりました。

今回、年初に「レンズ豆とコテキーノの煮込み」以外に、仲間の一人が「レンズ豆とタコの煮込み」バージョンも用意しました。これが絶妙の組み合わせで、私のお気に入りの一品となりました。大晦日の前日に、トマトとタコを煮て休ませて柔らかくし、別にトマトと煮込んだレンズ豆をあえただけの一品ですが、美味で、舌がとろけるような幸せな新年を迎える事ができました。
Buon Anno!!　新年あけましておめでとう!!

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