小学一年生から留年続出! フランスの教育制度
2010.04.16 up
パリ市内の大抵の学校は、住宅やショップなどの間に隣接している
日本の4月は新学期シーズンで、新たなスタートを迎えた子供達が、春の陽気とともに元気に学校に通う時期ですね。
そこで、こちらフランスの学校のシステムをご紹介したいと思います。
コンクリートの校庭につながる出入り口は厳重に閉ざされています
フランスは春ではなく、秋9月に入学式が有ります。
ちょうど、夏の大型ヴァカンスを終えた後に迎えるわけです。
楽しかった明るい夏が終わり、涼しくなる気候とともに、心は真面目に戻らなくてはならないので、あまり嬉しい気分になる人はいないようです。
幼稚園でも数枚にわたる通信簿が学期末に渡されます
毎年6月には、9月に入るクラス選択があります。
先生は良く出来る生徒には、飛び級を勧めます。
親が希望する場合も、子供が試験を受け合格すると出来ます。
例えば、通常小学4年生のクラスに入るのですが、いきなり6年生のクラスに入れたり出来るわけです。
逆に、成績の悪い生徒は留年させられます。
これは、厳しい事にかなり頻繁にあります。
日本では、大学で耳にするくらいですよね。
フランスの教育制度
知人の子供のいるパリ市内の学校での事です。
7歳の初級科のクラスを留年するように、先生に言い渡された生徒が、去年、何と学年の5分の1もいたそうです。
小学一年生で、これから始めて学んでいく時だと言うのに…どのように判断したのか不思議でした。
小学校から、常にクラスの成績順位を張り付け、皆に公表している学校も多くあります。
家族全員で、勉強に熱心に取り組まなければなりません
留年が多いのはコレージュからリセの変わり目と言う事ですが…。
それにしても、何歳であろうが気を引き締めて勉強に励まなくては小学5年生のクラスに、中学一年生が座っていることもあり得るわけなのですから、手厳しい制度です。
日本がこの制度を取り入れていなくて良かった~と、まず思ってしまった私です。
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5 - Comments
sabaより:
2010 年 04 月 18 日 20:30:47
飛び級した時って、その間に習う内容はいつ勉強するのでしょうか?
例えば、小4から小6に跳んだ場合、小5の内容はいつ勉強するの?
PS
日本なら落第は先生のせいにされそうですね。(^^;)
別紙敦子より:
2010 年 04 月 19 日 20:40:55
Saba様
フランスでは飛び級する時期は、小学生までが殆どです。
勉強するプログラムの重点が、語学と算数が中心の時期なので、進んでいる子供は、他の子供に比べて、読み書きや計算能力が優れていれば、すんなりと上の学年のクラスで、ついていけるようになるそうです。
それにしても、小学一年生から夕方までビッシリ授業が有るフランス。
初めが肝心と言う訳でしょうか…。
sabaより:
2010 年 04 月 20 日 10:06:41
レスありがとうございます。
なるほど、飛び級しても問題がないような時期に跳ぶ訳ですね。
小6くらいだとかなり心配ですが。
あ、それで留年あるのか。納得。
1年飛び級して、1年留年したりして。ん?
別紙敦子より:
2010 年 04 月 21 日 15:31:37
Saba 様
お返事有難うございました。
読んでいて、笑ってしまいました!
低学年の時に「飛び級」しておいて、大きくなった時に
万が一「留年」しても、バカロレアの時は、皆と同じ歳で受けられるという訳ですね。
いわゆる、一種の保険に、なるのかしら。
でも、飛び級した子供が留年したという話を、あまり耳にしません。
先生は「頑張る子」を見抜くのかしら?
sabaより:
2010 年 04 月 22 日 15:57:24
きっとそのあたりも加味して飛び級するんでしょうね。
どうも貧乏性なのか、カリキュラムを全部こなさないといやなんですよね。
できれば給料だけ飛び級で上がって欲しい…。
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