ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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「4人きょうだいの末っ子でした。私にはどうも放浪癖があるようです」と、好々爺(こうこうや)の表情で語る永田直春さん(80)。帯広畜産大学酪農学科卒。57年のブラジル人生を歩んだ永田さんは帯広柏葉高校校歌の作詞者でもある。


帯広畜産大学卒の永田直春さん

帯広畜産大学卒の永田直春さん

生まれは横浜市。帯広市で勉強した後、ブラジルへ。「帯畜同級生の井田君がブラジルへ行くというので、じゃあオレも…」となり、「神奈川県庁の公務員試験に合格したがトランク1つ持って」移民船に乗る。1954年12月、23歳だった。


最初はサンパウロ市近郊の日系農家で1年ほど桃作りの手伝い。「井田君は5カ月で農場を出て行った。私もすぐ離れました」。それからブラジル中を転々。「ブラジル人の牧場で牛飼い、サンパウロ市のレストランで居候、競馬場に勤めて馬の育成、ミナス州でトマトやキャベツなど野菜作り、日系大手企業所有の牧場の責任者など何でもやりました」
「帯広の思い出ですか? 全寮制だったのでよく酒を飲んだね。自由闊達(かったつ)な生活でした。帯広劇場やキネマ館など映画館が3館ありました」


帯広柏葉高校校歌の歌詞は、大学3年生の時に公募に参加して採用された。
「『畜大音頭よいしょ節』も自分の作詞」という。
子供は男2人に女1人。孫は2人。15年前に直腸がんを患った。
帰国は2回。
「悔いはない。好きなことをやってきた」。サンパウロ市内にアパートを持っているが、「いつもは世間を離れ、自然に囲まれた山荘で過ごす」そうだ。
(十勝毎日新聞imaワールド記事より転載)



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  • 2 コメント

2 - Comments

山本グィスラソン由佳より:

2010 年 08 月 10 日 17:51:30

スウェーデンからレポーターをしております。
私は柏葉高校出身です。十勝原頭遥かなる〜の作詞者はブラジルにお住まいなのですね。

高橋久美子より:

2010 年 08 月 10 日 23:42:07

韓国レポーターの高橋です。私も柏葉出身です。
作詞をされた方のことまで考えて歌ったことは無かったのですが
こうしてお顔を拝見することもでき、感激しました。

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