オランダ

オランダ:アムステルダム

カオル フリードリヒス

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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このような容器に入っているフラー

このような容器に入っているフラー

オランダのスーパーに必ずある、摩訶不思議なデザート・・・それが、Vla(フラー)です。まず、このデザートに使われている容器は、1リットル入り牛乳と同じ紙パック。各パッケージには、色鮮やかな桃やさくらんぼ、時にはココナツなどが描かれており、これまた牛乳と同じ棚に置かれて売られています。オランダに来たばかりのころ、この色彩豊かな紙パックを見た私は、「なるほど、さすがはオランダ!乳製品の充実度には目を見張るものがあるな。ココナツ入りの牛乳があるとは!」などと、単純に思っていました。


ところが、このパックを手にしてびっくり。牛乳よりもずっと重いのです。一体、これは何?と主人に質問してみて、初めてその存在を知ったのが、Vla(フラー)というデザートでした。これは端的にいうと、薄めのカスタード・クリームといったところ。1950年代に登場した、比較的新しいデザートということで、万人が好むような乳製品というキャッチフレーズと共に販売され始めたのだそうです。


バニラ味のフラー

バニラ味のフラー

カスタードは、まずどんな味にもマッチするという点に注目した乳製品加工会社が、バニラ味のカスタードクリームに、ヨーグルトを混ぜて作ったのがその元祖になったのだとか。


このフラー、ちょっと濃い目のカスタードクリームに、ヨーグルトの酸味が程よくマッチして、瞬く間にヒット商品となりました。最初はバニラ味だけだったのが、チョコレートや果物の風味を加えたものが作られるようになり、発売から50年以上経った現在では、アロエべラの果肉が入ったものや、シナモン味、カプチーノ風味など、ざっと50種類もの味が堪能できるようになりました。


これが、フレッセンリッカー

これが、フレッセンリッカー

このフラー、容器内に残すことなく、最後の最後まで食べたい!という人たちの願望(?)から、Flessenlikker(フレッセンリッカー・オランダ語で、「入れ物を最後までこそぎ落とすもの」)という、フラー用の特別な用具を生み出すまでになりました。このフレッセンリッカーですが、小さなスパチュラ(へら)といったところで、フラー用だけでなく、ビンの底にまだ残っているソースなどをこそげるときも大活躍の優れものです。今、店頭で販売されているフラーは、「秋のフラー」。収穫が終わったリンゴにシナモン味を加えた風味が秋の味として大人気のようです。


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