フランス

フランス:トゥルーズ

田渕和恵(たぶちかずえ)

職業…塾講師(日本)/イラストレーター(フランス)
居住都市…岡山県新見市/フランス・トゥルーズ市/ブルキナファソ・ワガドゥグ市他

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犠牲祭 動物マーケット 入口の看板

犠牲祭 動物マーケット 入口の看板

2011年11月6~10日の4日間、待ちに待った犠牲祭(イード・アル・アドハー)がやってきました。
近所の駐車場に、羊専用マーケットが立てられ「おいしい羊だよ、破格の○○ディナール!」と、羊のバーゲンが始まっています。


入口で待つ 牛さん

入口で待つ 牛さん

大きなお祭りといえば、日本ではお正月。
一方、イスラム圏の人々にとっては 犠牲祭がまさに「お正月」です。

犠牲祭は、羊などの動物を生贄にします。
およそ三千年前、預言者イブラヒムの故事に因んだものだそうです。

犠牲祭の一週間前くらいから、気もそぞろ。
生徒も同僚も、ちっとも勉強や仕事に身が入っていません。
断食をして精神を整えたり、犠牲祭休暇を、家族みんなでどうすごすかを計画立てたり…。


解体に向けて 腕がなる お兄さんたち

解体に向けて 腕がなる お兄さんたち

今日、11月5日、犠牲祭前日。
羊マーケットに集まった 人と羊の群れ
「今年のイードも楽しく過ごすぞ!」と、騒ぎにうかれる人間達
「もはや、これまで…」と自分の運命を察知している羊たち

この羊は15000円くらい。
羊の値段は犠牲祭当日の1ヶ月前あたりから、上昇していくそうです。


トラックへ載せられていった 〜ドナドナ〜

トラックへ載せられていった 〜ドナドナ〜

羊は生きたまま家に持ち帰り、犠牲祭中に解体されます。
ヨルダン人のお父さんは、動物の解体ができてなんぼ。
恐れ入ります。

解体された肉は小分けにされて袋詰して、
貧しい人々や近所の人に配られます。

世界中のイスラム教徒にとって、今年のイードも
素晴らしく 美しい日でありますように。


羊マーケット 

羊マーケット 


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タグ:バーゲン

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  • 3 コメント

3 - Comments

KUNUGI RURIKOより:

2011 年 11 月 07 日 15:46:23

田渕さん、タイムリーな情報をありがとう!『世界屠畜紀行』(著・内澤旬子)のイスラムの羊のつぶし方や振る舞い料理、そして犠牲祭の意味や楽しみの箇所を読んだばかりだったので、あぁ市場へ飛んでいきたいと思ってしまいました。
田渕さんにとっても、すばらしい犠牲祭でありますように。

より:

2011 年 11 月 11 日 08:38:37

るみこさんへ

面白そうな本ですね。ぜひ、私も読んでみたいです。
お勧めの本があったら、また教えてください。

犠牲祭が、無事終わりました。
面白そうな本ですね。私も読んでみたいです。
ゆっくりと日常にもどっていくヨルダンの人たち。

コメント、ありがとうございました。

Setsuより:

2011 年 11 月 18 日 10:37:27

羊一頭15000円。。。。何人のお腹が幸せで満たされるか、を考えたら安いんだろうね。
買った時から、解体中から、料理中、食事中。
すべての時に感謝をしていれば、彼らも oveja feliz!になれるんでしょうね。
アルハンドリッラ〜♪

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