風邪予防は迷信?イギリス人はマスクをしない
2012.01.07 up
イギリスでも、子供の風邪は大流行中です。
いろいろなお家から、「子供が咳をして保育園(または学校)を休ませている」と聞きます。
日本だと、そんな風邪やインフルエンザの流行と切り離せないのが「マスク」の存在だと思います。
最近では、不織布で形も立体的なものがたくさん開発されていますよね。
でもここイギリスでは、人々は一切マスクをしません。
それどころか、売ってもいません。
薬局で買おうとしても取り扱いが無く、DIYショップで粉じん防止マスクをやっと見つけられる程度です。
何故、イギリス人はマスクをしないのか?
なんでも、「マスクが風邪やインフルエンザの予防に役立つという決定的なデータが無い」からだそうです。
理にかなわないことが大嫌いなイギリス人は、「効果が立証されてもいないのに、こんなアグリーなものをするのはイヤ」という感覚なんだとか。
日本でも最近は、「マスクは風邪予防よりも、他人に感染を広めないことに効果的」と言われ始めていますが、個人主義のUKでは他人が感染しようがどうしようが、そんなの関係無いようです。
しかも休暇取得の権利意識も日本より強いので、病気になったらさっさと休んでしまうんですね。
日本人みたいに風邪をひいても無理して出勤しないんだとか。
だから風邪薬も効果は日本ほど強くないそうです。
しゃきーんと治したい時は、日本の薬の方が効果的だと聞きました。
なるほど。。。
ちなみにこの写真は、インフルエンザ・ワクチンに関するパンフレット。
インフルエンザそのものに関する記述もありますが、やはりマスクの「マ」の字も書かれていません。
ちなみに、「マスクの効果が立証されていない」と言われるだけあり、UKの医療従事者にもアンチ・マスク派は多いようです。
何度かGP(家庭医)やその他の医療関係者に会いましたが、言われてみればマスク装備してる人は皆無でした。
する人もいることはいるようですが、少ないみたいです。
マスクが日常風景に溶け込んでいる日本人としては、ちょっとしたカルチャーショックでした。
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