スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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Maurits kaffe(モーリッツカッフェ)の外観 店名は創始者の名前由来とのことです

Maurits kaffe(モーリッツカッフェ)の外観 店名は創始者の名前由来とのことです

今回はヨーテボリで一押しのコーヒー店を紹介いたしましょう。市街中心部に、Mauritz kaffe(モーリッツカッフェ)という名の1888年創業のコーヒーの老舗があります。

まず店の前を歩いているとコーヒーの美味しそうな匂いについ足止めされそうになるような店、店内に入るとその香りは他のコーヒー店と比べ物にならないほど強力です。この香りこそが多大な集客効果を招いているに違いありません。混雑時には、レジに20人ほど行列を作っているのを見かけたこともあります。


店内の様子 カフェメニューには各コーヒーの他に菓子パンやクッキーがあります。生豆が各種量り売りされており、コーヒー好きな方へのお土産にも喜ばれることでしょう。こじんまりとした店内に充満するコーヒーの香りに、店のこだわりが感じられます

店内の様子 カフェメニューには各コーヒーの他に菓子パンやクッキーがあります。生豆が各種量り売りされており、コーヒー好きな方へのお土産にも喜ばれることでしょう。こじんまりとした店内に充満するコーヒーの香りに、店のこだわりが感じられます

他の店ではあまり見られないメニュー設定ですが、モーリッツカッフェのカフェラテやカプチーノはコーヒー豆の量で強め(30クローナ/約370円)か普通(27クローナ/約330円)かを選ぶことができ、この価格はスウェーデンでは標準的です。

ドリップコーヒーを注文すると、豆の種類も好みで選べて好きな煎り具合に、「煎りたて、挽きたて、入れたて」を出していただけます。そのためドリップにのみ関していうと豆の種類によっても値段が変わるものの全般に他店よりは割高ですが、スウェーデンでは数少ない三たてコーヒーを味わえるので、コーヒー通の方も満足されること間違いなしでしょう。
コーヒーを飲んだだけでコロンビア、ブラジル、マンダリン、ブルーマウンテン、などの種類を当てられる「コーヒーソムリエ」を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

店内にカフェスペースはありますが、イスの数が少なくスタンディングバーのような状態、テイクアウトの販売の割合が多く、街中のコーヒーバーという感じの店です。


専門店ならではのきれいにカフェアートされたカフェラテ。カフェラテやカプチーノは、ただホットミルクを注いでいるだけなのとカフェアートがされているのとでは、店の印象も大きく左右します

専門店ならではのきれいにカフェアートされたカフェラテ。カフェラテやカプチーノは、ただホットミルクを注いでいるだけなのとカフェアートがされているのとでは、店の印象も大きく左右します


カフェのお供に、サンドウィッチの案内も看板にあります

カフェのお供に、サンドウィッチの案内も看板にあります


コーヒーを自分で煎りましょう!というパンフレット。中にはコーヒーの煎り方や挽き方、保存方法などプロの知識が書かれています

コーヒーを自分で煎りましょう!というパンフレット。中にはコーヒーの煎り方や挽き方、保存方法などプロの知識が書かれています

スウェーデンではコーヒーは日常的に飲むものということもあり、カフェの数は多くても、店のこだわりが感じられるカフェは残念ながら数少ないのが現状です。カフェラッテやカプチーノ、エスプレッソは大概は注文のつど作られますが、ドリップコーヒーはつくり置きされたものを出している店が大半です。

ゆっくり座れる一般的なカフェやアメリカンスタイルのコーヒーバーも良いのですが、風味にこだわった美味しいコーヒーを飲むなら、ヨーテボリではモーリッツカッフェがおすすめです。

スウェーデンで販売の全国カフェ案内の本でも、おすすめ店としてよく取り上げれる店の一軒でもあります。


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