スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

手頃なハイキングコースや森林がたくさんあるスイスですが…

手頃なハイキングコースや森林がたくさんあるスイスですが…

 4月に入って、木々の若葉がまぶしい季節になりました。
 スイスには、牧草地だけではなく森林なども多くあり、そこで多くの人たちがイヌを散歩させていたり、ジョギングをしたり、森林の中のベンチにのんびりこしかけて森林浴を楽しんでいたり……といった姿を見かけるようになります。
 しかし自然がいっぱいで美しいスイスの森林や草原にも、危険な生き物が潜んでいるので注意!それは……ダニ。


この草原のどこに“アレ”がいるかと思うと、うっかり足を踏み入れるのもはばかられます

この草原のどこに“アレ”がいるかと思うと、うっかり足を踏み入れるのもはばかられます

 フランス語で“ティック(Tique)”、ドイツ語で“ツェッケ(Zecke)”と呼ばれるこのダニは、日本の一般的なダニよりもかなり毒性の強いダニだそう。森林や草むらを歩いているうちに、この“ティック/ツェッケ”がズボンや靴下の隙間から皮膚にくっついて、気付かないうちに噛まれるケースが多いようです。

 数年前に、私の義理の妹がこのダニに噛まれたのですが、なんとダニは義妹のおへそにしっかりとしがみついていて、取るのにかなり苦労しました――。しかもこの種のダニは、<ライム病>という病気の病原菌を媒介するため、特に注意が必要だと聞きます。

 しかも暑さ寒さ、湿気にも強いダニだそうで、まさに「憎まれっ子世にはばかる」といった感じです。そのため、昨今の温暖化で“ティック/ツェッケ”はますます増殖する一方だろう、と専門家は予測しています。
 実際スイスでこのダニに噛まれ、ライム病を発症した人は毎年一万人にも上るというのですから、これからの季節、スイスや他欧州の自然を満喫する予定がある方は、しっかりと『ダニ対策』をお忘れなく!


一番犠牲になりやすいのは、ワンちゃんたち。このゴールデンレトリバーは、毛が長いこともあり、しょっちゅうダニに噛まれてしまいます

一番犠牲になりやすいのは、ワンちゃんたち。このゴールデンレトリバーは、毛が長いこともあり、しょっちゅうダニに噛まれてしまいます




レポーター「小島 瑞生」の最近の記事

「スイス」の他の記事

  • 4499 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives