カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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カナダは英連邦の一員ということで、ウィリアム王子とキャサリン妃が6月30日から7月8日までカナダを訪問していました。

二人は6月30日にカナダの首都オタワに到着。その後、建国記念日、カナダディのお祝いに参加した後、ケベック州のモントリオールとケベックシティ、キャサリン妃もファンだという、赤毛のアンの舞台、プリンスエドワードアイランド、北のイエローナイフ、カルガリーを訪れていました。

残念ながら、バンクーバーには来なかったので、バンクーバーの人たちは盛り上がりに欠けましたが、ニュースでは連日、二人について報じていました。


二人の訪問に抗議する人たち(CBCニュースより)

二人の訪問に抗議する人たち(CBCニュースより)

カナダらしいなと思ったのは、二人がケベック州を訪れたときのものです。

カナダの建国の歴史をたどると、最初に上陸したヨーロッパ人はフランス人でした。しかし、その後、イギリスも植民地を築き始めて、フランスとイギリスの間で戦争が起こります。戦争で勝ったのはイギリスでした。現在、フランス系が主に暮らしているのはケベック州で、今なお、ケベック州には分離独立運動があります。

抗議していたのは、分離独立を支持する人たちで、ケベック州の州旗をふったり、「王室は時代遅れ」といった内容のプラカードを掲げています。


熱烈な歓迎を受けるロイヤルカップル(CBCニュースより)

熱烈な歓迎を受けるロイヤルカップル(CBCニュースより)

ただし、ほとんどの人たちは、人気の王室カップルの訪問を大歓迎していました。


パンク青年と話す王子(ロイターの報道より)

パンク青年と話す王子(ロイターの報道より)

もうひとつ面白いと思ったのは、Maison Dauphine Street Youth Centreでの写真です。このセンターは12歳から22歳までの、ストリートチルドレン、アルコールやドラッグなどで問題を抱える青少年のための施設です。

二人はこのセンターも訪れて、会った人たちの話では、「一対一、王室のメンバーでなく、同じ人間として、接してくれた」そうです。確かに画像を見ると、王子として話をしているというより、親しげです。


大規模な森林火災があったスレーブレイク(CBCのニュースより)

大規模な森林火災があったスレーブレイク(CBCのニュースより)

スレーブレイクにも訪れました。アルバータ州の北にあるスレーブレイクは、5月にあった大きな森林火災で街の4割が焼失しています。

二人はスレーブレイクで、被災者の人たちを励ましていました。大震災の後、日本の皇室のメンバーが被災地を訪れたのと同じですね。


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