ヨルダンにはありそうでないもの
ないとはいえないけれど、とても少ない乗り物があります。
なんだと思いますか？

答えは自転車。
ここアンマンで、自転車に乗っている人は、ほとんどみかけません。
ときどき、外国人の人たちが、スポーツのためにヘルメットをかぶって
サイクリングをしているのをみかけますが、
まず、自転車にのってお買い物なんていう姿はまずいません。
ヨルダンの働くママさん（同僚たち）に、
日本の若い働くママさんが荷台に子供用の席をつけて、子供をのせて二人乗りで自転車をこぐ姿を見せたら、きっとビックリ仰天ものでしょうね。

自転車が普及していない理由は、あまりにも坂が多い町だからです。
町を取り巻くように丘があって、びっしり家がならんでいます。
夕方になると黄金色に輝きはじめます。それはもうとても綺麗な風景です。
石川県金沢市で大学時代を過ごしたという日本人のお客さんが
「アンマンは、同じ色の壁・石で統一してある建物があって、
町の概観がとてもよく整っているねぇ」
といっていました。

建築家が町の景観を考えて、
建物を同じ色に統一しているわけではなくて、
ローマ時代から残る古くからの建物がそのまま残っている
生きているという感じなんです。

それにしても、旅行客泣かせのこの町は
地図では近そうに見えても、すごく急な坂をのぼらなくてはいけないとか、
車では通れない道があって、ショートカットできなかったりします。

２年間アンマンに住んだ私は、
地元の人たちに助けられながら、近道をたくさん覚えました。

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