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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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会場の展演2館(ジャンェンアーグワン)

会場の展演2館(ジャンェンアーグワン)

 日本ではバーチャルアイドルで有名な初音ミクの台湾初コンサートが、10月6日に上の写真の展演2館で行なわれました。ちなみに「展演2館」は、台北101の近くにある世貿中心2館(スーマオジョンシンアーグワン)のことです。

 当日は、14:00開始の昼の部と19:00開始の夜の部の2部構成。
 チケットは昼の部と夜の部それぞれ、A:2,900元(約7,790円)、B:2,200元(約5,910円)、C:1,500元(約4,029円)の3種類が設定されました。Aは発売後すぐ売り切れになり、その人気の高さを伺わせました。


当日販売された初音ミクグッズ

当日販売された初音ミクグッズ

 当日は数量限定ですが、上の写真の初音ミクグッズも販売されました。

 上の写真のTシャツ(黒は台湾・香港ツアー限定デザイン)は1,200元(約3,224円)です。参考までに、台湾語の歌手で現在人気が高い謝金燕(シェ・ジンイェン)のコンサート会場で発売されたTシャツは790元(約2,122円)、台湾では「高い」という声が多く聞かれるユニクロのTシャツは599元(約1,609円)。

 Tシャツに限らず、会場で発売されたグッズは、台湾では思わず「高い!」と感じる価格で販売されていました。


完售(ワンショウ)は「売り切れ」の意味

完售(ワンショウ)は「売り切れ」の意味

 上の写真は、夜の部開始前に撮影したものですが、高価格でも上の写真のように「売り切れ」が目立ち、訪れたファンの購買力の高さにはただただ驚くばかりでした。


列の最後尾を示すボード

列の最後尾を示すボード

 入場は、A、B、C各エリアの入口が設けられていましたが、どこのエリアも長蛇の列ができ、上の写真のような列の最後尾を案内するボードが設置されていました。


会場の様子

会場の様子

 上の写真は開始前の様子ですが、「ミク」コールが起きるなど盛り上がり、コンサート中はサイリウム(蛍光料を使ったスティック)が揺れて幻想的な光景が広がりました。

 初音ミクをはじめ、ステージ上のアーティストたちは3Dで登場しましたが、私はそのテクノロジーの進化に目を奪われました。

 ただ、その傍らで気になったのは、アーティストたちの歌が聞き取りにくかったこと。ステージでは4人の日本人男性のバンドが演奏しているので、その音が際立ち、日本語でしたが歌詞がよく分かりませんでした。また、生身の人間の歌手と違い、歌い方が画一的(それが初音ミクの魅力かもしれませんが)で感情移入が難しかったです。

 台湾の報道によれば、2部で9,000人の観客動員、チケットセールスは2,000万元(約5,373万円)を記録したそうです。

 「時代は変わったな~」と思わずにいられなかった初音ミクのコンサートでした。

*参考
http://www.libertytimes.com.tw/2012/new/oct/7/today-show7.htm


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