スペインの南側に位置するイギリスの領地“ジブラルタル”という町には、世界で最も危険な道路の中の一つが存在します。
なぜ危険かというと、飛行機が離陸着する滑走路と、一般道路が兼用になっているからです。
詳しくいうと、滑走路と一般の道路が交差しており、その交差している地点が兼用に使われているのです。
飛行機が離陸着する時だけその交差した部分の道は滑走路に使われ、普段は人々が通行する道として使われています。
ちゃんと道路には信号機が設置されており、滑走路として使用される間は遮断機がおります。
その間、遮断機の前で、目の前を飛行機が走り抜けていくのです。これは何ともスリルがあります。

私もジブラルタルへはスペインから２度ほど訪れたことがあります。
一回目に訪れた時は、ちょうどそのタイミングに出くわし、遮断機の前で飛行機が過ぎ去るのを待っていました。
この道路はスペイン側から市街地へ入るためには必ず通るメイン道路となっています。
この滑走路、兼道路を見るために遠いところからも観光にくる方が多いようです。

ここはスペインの中に存在している土地といえども完全にイギリスの領土です。
なので、ジブラルタルに入国する際はパスポートが必要なうえ、パスポートチェックもあります。
徒歩でも車でも入国が可能です。
スペインにいながらイギリスに気軽に行ける感覚です。通貨もポンドにかわり、町の看板や雰囲気も一気に英国になります。
この、世界で危険な道として有名で、観光名所にもなっている滑走路、兼道路ですが、どうやら立体交差として新設道路、およびトンネルを建設中だとか。
これが完成すると、安全面や渋滞解消には繋がるかもしれませんが、名物の滑走路を横切る醍醐味が無くなってしまいます。
ぜひ完成前に訪れて、自分の足で横切ってみることをオススメします。

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