イタリア

イタリア:ローマ

菅谷 桂子(すがや けいこ)

職業…主婦
居住都市…ローマ(イタリア)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

コテキーノ・ソーセージとレンズ豆の煮込みと発砲ワイン

コテキーノ・ソーセージとレンズ豆の煮込みと発砲ワイン

イタリアでは、新年の年超えに欠かせない料理に、コテキーノ・ソーセージとレンズ豆の煮込みがあります。


料理の材料

料理の材料

レンズ豆は丸く平たく、まるで硬貨のようで、煮ると量が増えることから、豊かさのシンボルでもあります。
古くから伝わる伝統に、12月31日にレンズ豆を一杯入れた小袋がお金に変わることを祈り贈られる習慣がありました。それが後に、レンズ豆を年超えに食する習慣となりました。
もともと古代ローマ時代より幸運や迷信は存在していました。
食と伝統や迷信の相互関係は、イタリアの文化の一部でもあり、食は祝い時には重要な役割を果たします。


レトルト袋に入ったコテキーノ・ソーセージを鍋で温める

レトルト袋に入ったコテキーノ・ソーセージを鍋で温める

レシピは色々ありますが、乾燥したレンズ豆を一晩水に漬けて戻し、たまねぎ、セロリ、人参のみじん切りと煮込み、そこに茹でたコテキーノ・ソーセージを輪切りにしたものをあわせて一緒に食べます。このソーセージはイタリア中部モデナ産が有名でこってりしていますが、もともとは農民の貧しい料理の一品で、煮豆や野菜スープと相性が良く、鉄分を沢山含んだ体に良いレンズ豆とは抜群の組み合わせです。


左:レンズ豆の煮込み、右:レトルト袋から出したソーセージ

左:レンズ豆の煮込み、右:レトルト袋から出したソーセージ

大晦日の晩を友人と過ごし、カウントダウン後新年を迎えると、町中花火や爆竹音で騒がしくなります。
新年を迎えた瞬間に発砲ワインを開け、乾杯し祝います。その直後に、大晦日の晩餐でお腹が一杯で真夜中であろうとも、新年の幸運と金運に恵まれることを祈り、老若男女問わず、縁起を担ぎ気合を入れてこの料理を食べます。



レポーター「菅谷 桂子」の最近の記事

「イタリア」の他の記事

  • 1901 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website