大都市ロンドンの陰 子供の深刻な飢餓
2012.04.21 up
今年(2012年)夏にオリンピック開催が予定されているロンドン。
イギリスの首都であり、世界でも有数の巨大都市です。
このロンドンに住む子供に関して、深刻な問題があるという記事を読みました。
http://www.thisislondon.co.uk/news/dispossessed/in-2012-thousands-of-children-are-starving-on-the-streets-of-london-7621114.html?origin=internalSearch
4月5日に掲載された「London Evening Standard」(ロンドン・イブニング・スタンダード紙)の記事によると、「深刻な飢餓・栄養失調状態にある子供の数が急増している」のだとか。
Kids Company(キッズ・カンパニー)という子供へ慈善給食をおこなっている団体の話では、現在は週に2000食を子供たちに提供していて、その数はこの10年で5倍に増えたそう。
しかもそのうちの60%の子供たちは、家で食べ物を口にすることができず、85%の子供はその慈善給食が一日の中で唯一の食事なのだとか。
飢えた子どもたちにどんな症状が出るのかの例もいくつか書かれていますが、10歳や12歳の子供でも栄養失調で永久歯が抜け落ちてしまう…なんていうこともざらにあるようで、衝撃をうけました。
食事をとれない理由は、もちろん家族が貧困だから。
これも不況の影響なのでしょうが、イギリスは税金が高い代わりに福祉が充実しているというイメージがあったので、ここまで深刻な状況だとは驚きました。
しかもこうやって統計に表れる数字と言うのは、決して正確な全体像ではなく、氷山の一角であるのが世の常です。
実際にはもっと多くの子供が飢えに苦しんでいるのでしょう。
記事の最後でも少し触れられていますが、今年の5月3日にはロンドン市長選挙が予定されています。
候補者たちは、ぜひこういった子供(社会的弱者)の立場を考慮していって欲しいものです。
【参考記事】
http://www.thisislondon.co.uk/news/dispossessed/in-2012-thousands-of-children-are-starving-on-the-streets-of-london-7621114.html?origin=internalSearch
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