2012年1月に、「スコットランドがイギリス連合王国から独立するかもしれない」という記事を書いたことがあります。

▼UK分断？スコットランド独立国民投票なるか
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20121127191

この時に「国民投票は2014年秋になりそう」と言いましたが、スコットランド自治政府はそれに向かって着々と準備を進めている様子。

11月26日には、独立時の構想を記した白書を公表しています。
670ページの膨大な文書は、経済や福祉、軍事面などを解説。
「公正で繁栄した国家」を目指すと公言しています。
気になる使用通貨は、ユーロは導入せず、従来の英ポンドを維持する方針だとか。
下のリンクから、その独立白書を読むことができます。

http://www.scotland.gov.uk/Publications/2013/11/9348/0

驚いたのはこの投票、英国籍保有者なら16歳から投票権を与えることにするのだとか！
知人の15歳の娘さんのところにも投票に関する書類が届いたけれど、投票時期にはまだ16歳になっていないので投票は棄権（？）するそうです。
母親である友人曰く、若者はアプローチ次第で票を独立側に誘導しやすいので、政府側から新たな票田として期待されているかと。

そしてBBCなどは、気が早いことに「スコットランドが独立したらユニオン・ジャック（英国国旗）のデザインはどうするか」という記事を掲載しています。

ご存知のように、ユニオン・ジャックはイングランドの国旗（白地に赤い十字）と、スコットランドの国旗（青地に白い斜め十字）とアイルランドの国旗（白地に赤い斜め十字）が組み合わされて作られた複合デザイン。
ここからスコットランドのテイストを抜かすと、こういうデザイン案が挙がっていますよ、というのが記事の内容。
でも、やはり見慣れたあのデザインじゃないと、しっくりきませんね。

ちなみに、私の周囲のスコットランド人に独立賛成派は皆無です。
本当に、一人も出会ったことがありません。
スコティッシュの意識や誇りは強いと思いますが、それはそれ、これはこれ…といった雰囲気です。

もし仮に独立してしまったりしたら、英国国内のみならず、諸外国にも混乱が生ずることは必至。
事前調査では反対派が常に優勢なようですが、どのような結果になるか、あと9か月ほど見守りたいと思います。

※国民投票は2014年9月から。投票で賛成が多数を占めた場合、2016年3月24日が独立日となる予定。

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