ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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セビーチェをネタにしたにぎりずしを持つジョルジ・ビラロボスさん

セビーチェをネタにしたにぎりずしを持つジョルジ・ビラロボスさん

 スシに新ネタが登場!

 世界的に知られるようになった日本食のスシとペルー料理を代表するセビーチェ。その二つを合わせたスシ・アセビチャード(セビーチェ・すし)。ペルー人シェフ、ジョルジ・ビラロボスさんと日系ペルー人3世橘谷ロシオさんの新作です。

 サンパウロでは6年ほど前から人気が急上昇したペルー料理のセビーチェ。10月12日には12以上のサンパウロ市内などのペルー料理店が参加するエキスポ・セビーチェが市内で開催されました。

 セビーチェ・すしが登場したのもエキスポ・セビーチェでのことです。


エキスポ・セビーチェの講義で、日本風の包丁の使い方で魚を切るLa Marのシェフのセビーチェのデモンストレーション

エキスポ・セビーチェの講義で、日本風の包丁の使い方で魚を切るLa Marのシェフのセビーチェのデモンストレーション

 セビーチェはレモン、ニンニク、コリアンダー、トウガラシをベースとしたペルー風のマリネ液を使った魚料理です。

 セビーチェの語源は、ペルーの先住民のケチュア語「スウィチ」に由来するそうで、スウィチが「鮮魚」を意味する通り、刺身と同じ生魚を食べる料理です。

 エキスポ・セビーチェでは講義も行われ、興味深い話がありました。今日、世界で認知されるペルーの食文化が、ペルーに移民した日本人移民のもたらした文化の影響を受けたということです。それは包丁の扱い方です。

 ケチュア語に「鮮魚」を意味する言葉があるくらいなので、ペルーに生魚を食べる習慣があったことは考えられます。それでも、鮮魚においしく味をなじませて食べるマリネは、魚の切り方にも一工夫が必要です。


ペルーで昨年に出版された現代ペルー料理に影響を与えたペルーの日本移民の話題を紹介した本

ペルーで昨年に出版された現代ペルー料理に影響を与えたペルーの日本移民の話題を紹介した本

 近年、ペルー料理として世界に羽ばたいたセビーチェに、日本の独特の包丁の使い方が一役買っていたという話はとても興味深いものです。

 昨年には現代ペルー料理に影響を与えたペルーの日本移民の話題を紹介した本がペルーで出版されています。

 エキスポ・セビーチェでは、文字通り、日本風の包丁さばきで魚を切るシェフのデモンストレーションがあり、飲食ブースでは刺身のように切った魚でセビーチェを作る様子も見られました。


刺身のような切り身を使用して作るセビーチェ

刺身のような切り身を使用して作るセビーチェ


アンデス原産の種類の焼いたトウモロコシを添えたセビーチェすし

アンデス原産の種類の焼いたトウモロコシを添えたセビーチェすし


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