メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコの街を車で走っていると、「あれ?タイヤかサスペンションがおかしくなったかな?」と思ったり、自転車に乗っているとやけにお尻が痛くなったりします。

 それは、私の車のせいでも、自転車のサドルのせいでもありません。
 道路のせい。

 道路の補正工事がどうも苦手の様です。

 雨季の大雨が降ると、水が引いた後であちらこちらで陥没やへこみが見つかります。どこか地面の下の下水などにむかって貫通、しているわけではないのです。(たま~に、それもありますが)
 道路の舗装最表面がごろっと壊れて、はがれてしまっているのです。
 その深さ、目測ではありますが、深い物では8-10cmはあるでしょうか。そこに時速60キロやそれ以上で走り込んでくるのです。何度も何度もその段差にぶつかると、当然ながらパンクもするし、先日の私のようにタイヤのリムがぼこぼこになってとても危険な状態になります。


こういう所を自転車で走れば、お尻も痛くなります。

こういう所を自転車で走れば、お尻も痛くなります。

 この「ぼっこ」を、メキシコでは「バチェ」といい、みんなが忌み嫌うもの。道路整備のよくないバチェだらけのこの街グアダラハラを揶揄して「バチェダラハラ」と呼んだりします。

 なぜ、こんな状態になるのか。

 もともとメキシコは石畳の馬車道。
 グアダラハラ郊外の街だって未だに石畳が残っています。
 都市部では、それをアスファルト舗装する際、なんとその上からべと~っと小石をまぜたアスファルトを敷いてしまうのです。
 なので、雨季の大雨が降るとその下の石畳が水を吸収し、緩くなり、その上の堅いはずのアスファルトもバキバキベリベリと部分的にはがれてしまうのです。(専門家ではないので、あくまでも現状を見ての見解ですが。)

 ちなみに、このバチェのせいでパンクをした場合、市役所にいつ、どこのバチェで、と届け出れば、パンクやタイヤ交換の代金が支給される、とのこと。ですが、市役所勤務の友人曰く、結局はあっちこっちたらいまわしにされて疲れさせて諦めさせるんだよ、と。

 なので、修理代はいらないので、早く町中のバチェを直してください。


風情はあるけれどこの上にアスファルトは敷いてはいけません。

風情はあるけれどこの上にアスファルトは敷いてはいけません。




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