エボラ感染の疑いがあるスペイン医師、マリ共和国から送還
2014.11.24 up
スペイン時間11月21日(金)の朝10時50分(スペイン時間)、西アフリカ・マリ共和国から送還された、エボラ熱感染の疑いがあるスペイン医師(ナバラ出身の女性、年齢や名前は未公表)がスペインの首都マドリードのカルロスにカルロス3世病院に到着した。
エボラ熱に感染した疑いがある女医師は国境なき医師団に属しマリ共和国でエボラ出血熱に感染している患者の治療にあたっていた。現地で治療中、誤って感染者に使用済みの針を自身に指してしまったことから、エボラ出血熱のウイルスが体内に入ってしまった(エボラ熱にかかるかもしれない)「可能性がある」として祖国スペインに治療のため送還された経緯だ。
医師は謝って注射が刺さってしまった際多量の出血があったが、これまでのところはエボラ熱に感染したと思わせる症状はでていない。汚染された物質と直接コンタクトがあったことから、予防処置として送還したと発表されている。
当医師は現在、マドリードのカルロス3世病院で、隔離された状態で入院中。48時間後の検査でエボラ熱に感染しているかどうかが判断される。
検査の結果が陰性の場合でも、医師は規定に従って、エボラ熱の最長潜伏期間にあたる21日間はカルロス病院の6階で経過観察のために入院することになる。(11月22日スペイン)
レポーター「大田 朋子」の最近の記事
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