メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
閑散としているのも今だけ

閑散としているのも今だけ

 メキシコの春休みは、カトリックの宗教行事「セマナサンタ」と重なるようにできています。このセマナサンタは、キリストの受難と復活の日々を記念して、毎年、日にちがズレるものの、3~4月に設定されます。学校などは丸々2週間の休み、公共機関も4日連続の休みとなり、それに併せてもっと長く休めるようにみんな有給休暇を前後にくっつけます。

 というわけで、今年の「学校暦のセマナサンタ」は、4月13日から27日までの、遅めの2週間となっています。

 この期間、メキシコ人たちは家族一丸となって、観光地やビーチ、山のコテージなどに大移動をするわけです。


裸足→たいてい地元民

裸足→たいてい地元民

 先日、この春休み2週間前に、機会があったので、海辺の街に行ってきました。グアダラハラのあるハリスコ州の海辺のリゾート地にほど近いこの場所。20年ほど前から開発が進み、半島一帯が大きなリゾート施設に買い取られ、元々あった村がそのリゾート施設の近くに移設されています。 村の人々にとっては、住み慣れた村が丸ごと移設ということで当初は反発のもとでもありましたが、安定した雇用とそこに付随する小規模ビジネスにより、漁業しかなかった寒村もほどよく潤っています。

 昔からの漁師さんたちも、場所を少し移動したものの、漁場はほぼ変わらず。世代も若い人たちに交代しながら、日々の生活をしています。村の人口、おそらく500人にも満たない程度。常に奇麗で安全なまちづくりを心掛けている場所だからか、ゴミ一つ落ちておらず、村の男たちなどはサンダルすら履かないという潔さ。


繁忙期はこの10倍???

繁忙期はこの10倍???

 さて、私が滞在した週はまだ「平時」。
 観光客もまばらでの~んびりした雰囲気ですが、これがその「セマナサンタ」になると、この小さな村で交通渋滞が起こるほど、なのだそうです。
 ホテルは満室、小舟に乗って30分ほどでたどり着ける国定公園の島も「小舟渋滞」、船も2時間のコースを最大定員12人を一日4回出すほどの大人気ぶり。
 私が行った日は、2人で貸し切りにした1回のみ。
 繁忙期との落差がすごい。

 この国定公園の島には、船からダイブして泳いで行けるのですが、繁忙期にはオレンジ色のライフジャケットを着けた観光客でその「航路」がごった返し、まるで沈没する船から逃げるように見えるとのこと。


 で、海にそんなに人々が出かけていったら、街中はどうなるの?ということですが。

 いつも交通渋滞のひどい街の幹線道路は、びっくりするほど交通量が落ち、平和なゴーストタウンのようになるのです。いつもは渋滞で30分かかる場所に、たったの5分で行けてしまったり。
 免許取り立ての人などは「セマナサンタの間に街中を運転して慣れておくわ!」と頑張ります。



レポーター「龍崎 節子」の最近の記事

「メキシコ」の他の記事

2 - Comments

かなやより:

2014 年 04 月 17 日 15:13:53

バカンスとはすっかり縁遠い私です…。

Setsuより:

2014 年 05 月 03 日 19:04:13

かなや様
コメントありがとうございます。

バカンス、ちゃんと取らなきゃダメですよ。
リフレッシュしてこそ、毎日が生きてくるのです。
って、二週間の一時帰国バカンスがバカンスではなく、通常よりも多忙で、その上帰国してからも時差ぼけ不眠症に陥っている私、というのもアレですが。。。

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives