エコな野菜畑が、アムステルダムに登場?
2014.07.31 up
オランダの首都・アムステルダムといえば、壕に囲まれた、典型的なヨーロッパの一都市というイメージを持つ方も多いと思います。しかし、市の中心部からそう離れていない南部にある、約3000メートル四方の埋立地が、実は家庭菜園のために使われている、といったらビックリする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分で造った『庭』を楽しむ人々。
この埋立地は、本来なら鉄鋼業が主体となった工業都市として利用されるはずだったそうです。日本の九州ほどの面積を持つ小国・オランダでは、こうした『作られた土地』は非常に貴重であり、企業がこぞって購入したがるのですが、この埋立地だけは、別の目的で使われることが決定したのです。
家庭菜園。週末になると、市民がこぞってここにやってくる。
アムステルダム市と、オランダ大手デパート会社が共同計画したのは、この埋立地を一般市民のために、家庭菜園として使ってもらうことでした。実はアムステルダム市の市民の中には、生涯をフラットで過ごし、庭というものを持ったこともない人がたくさんいるのです。庭付き一戸建て住宅を夢見ても、それは夢で終わることが多い市民のために、『庭』、それも『家庭菜園』を提供しようというわけです。
市民は、ひと月、日本円にして3000円ほどを支払い、この埋立地の農地を借ります。花を植えてもよし、野菜を植えるのもよし。種を植えて花や野菜を育てることは、子どもたちにとって、理科の勉強にもなる上、収獲の楽しみも得られます。
見事な収獲。
この菜園にうえられているのは、有機栽培の野菜が中心。収獲した野菜は、チャリティのために市場で販売することも可能だとか。市民のためのエコな家庭菜園は、土地を生かした好例として、隣国にもその評判が伝わっているということで、ベルギー各地でも、土地の有効利用として、今後同じような計画を進める検討がなされているそうです。
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1 - Comments
道下より:
2014 年 07 月 31 日 16:40:51
収穫の喜び、どの国でも味わえるわけですね。
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