ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

アデルソン氏とボケ・ニュース紙の編集部の若い女性記者ナターシャさんとクリスさん

アデルソン氏とボケ・ニュース紙の編集部の若い女性記者ナターシャさんとクリスさん

 世界最大の日系社会を擁するブラジル。中でもサンパウロ市近郊にはたくさんの日本人とその子孫が生活しています。今もサンパウロの日本語新聞では、日本人や日系人が中心となって身近な日系社会のニュースが紹介されているのは、知る人ぞ知る有名な話です。

 そのような中、かつて日本人移民が降り立った港町サントスでも、日本に熱い思いを持つブラジル人ジャーナリストによって、ポルトガル語で地元の日系社会のニュースが紹介されています。

 「日本とブラジルは友達です」が合言葉のジョゼ・アデルソン・デ・ソウザさん(72歳)は、裁判所の職員を退職した後、2003年からはジャーナリストとして活躍し、現在はサントスの地元紙ボケ・ニュース(Boqnews)で毎月一度、サントスの日系社会の様々なイベントや日本から来た企業関係者との交流のニュースなどを紹介しています。ボケ・ニュース紙は創刊29年、サントス市近郊の町で約30000部が配送されています。


アデルソン氏が毎月一度サントスの日系社会のコラムを掲載するボケ・ニュース紙(8月号)

アデルソン氏が毎月一度サントスの日系社会のコラムを掲載するボケ・ニュース紙(8月号)

 アデルソンさんがボケニュースでコラムを書くようになったきっかけは、同紙のオーナーが別の雑誌でアデルソンさんの日系社会の記事を読んで、関心を持たれたからです。

 アデルソンさん自身が日系社会に興味を持ったのは、子どものころにさかのぼります。父親の趣味が魚釣りで、その釣り仲間にはたくさんの日本人一世がいました。それで、生家にも日本人がよく出入りしており、とても身近な存在でした。現在もサントスの日本人会のメンバーと親しく、日系人の高齢者がよく行うゲートボールにも参加します。得意の歌は、マイ・ウェイで、日系人の開催するカラオケ大会でも優勝したことがあります。


アデルソンさんが1990年にサントス市と姉妹都市の長崎市の名誉市民となった証書

アデルソンさんが1990年にサントス市と姉妹都市の長崎市の名誉市民となった証書

 1990年には初めて姉妹都市の長崎市を中心に九州や日本国内を旅行し、長崎市の名誉市民にもなりました。
 
 「日本文化は何でも正確で整っており、ブラジル文化とは何もかもが異なり興味が尽きません。西洋の影響を強く受けたブラジルは、これからは東洋の文化をもっと取り入れることでよりよく発展していくと信じています」
と語るアデルソンさん。日本本国は遠く離れていても、ブラジルに根差した日本人や日系社会に魅せられて「ブラジルの日本」をライフワークでレポートし続ける情熱的なジャーナリストです。




レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

  • 535 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives