オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダは、自由な国といわれますが、実際のところはどうなのか・・・と思ってしまうことがよくあります。たとえば、食事の時間に異常と思われるほど執着する人たちを見ていると、頭をかしげたくなることも。というのも、午後6時は、オランダでいうところの『国民的夕食時間』のため、何があっても絶対にテーブルに着いていなくてはいけないという珍現象を日々目の当たりにしているからです。


確かに、午後6時に表に出ると、道には人っ子ひとりおらず、がらんとしたスーパーや店では、レジの人も退屈そうにしています。家での夕食は、午後6時きっかりに食べるというこの義務(?)、オランダではかなり前からの習慣だそうで、1分でも遅れてテーブルに着いたりすると、罪悪感にさいなまれる人もいるそうです。


レストランには、午後5時過ぎに駆け込む。6時きっかりに食べなくてはいけない?ため。

レストランには、午後5時過ぎに駆け込む。6時きっかりに食べなくてはいけない?ため。

午後5時半くらいになると、主婦の多くは血眼になって食材を探し、ささっと夕食を作り、さあ6時きっかりになったらヨーイドン、で家族ぐるみで食事につくというわけですが、これではストレスがたまりそうです。
この習慣は、休日も同じで、たとえば、夏休みなどでバカンス先にいても、午後6時ちかくになるとそわそわし始めるのは、オランダ人と決まっています。また、毎週日曜日の午後6時には、『週末の掟』のようなものもあります。


日曜日の定番、中華のテイクアウト。

日曜日の定番、中華のテイクアウト。

家で食べるときは、夕食に必ずポテトフライを出すことがほぼ義務づけられています。ゆでたジャガイモはダメで、日曜日は絶対にポテトフライを食べる日、と決められているのです。また、日曜日には、中華のテイクアウトを取る日でもあります。ポテトフライを食べたくなければ、中華料理店へ行き、テイクアウトを注文します。その場合も、ほぼ100%のオランダ人たちが、酢豚、春巻き、そしてチャーハンか焼きそばを注文します。それ以外の料理を注文してももちろんいいわけですが、彼らはそんなことはしません。週末の掟に忠実に従う彼らは、シューマイやギョーザを注文する余裕さえないように思えます。


日本人は、いつでも時間に厳しいとか、仕事でも型にはまりすぎている、などと揶揄するオランダ人たちですが、彼らに比較したら、日本人はずっと自由でのびのびとリラックスしているといえるかもしれません。


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  • 1 コメント

1 - Comments

道下より:

2014 年 09 月 20 日 16:49:51

時間もメニューも決められている食事はいずれ飽きがくるような印象です。「義務付け」は長い習慣でのことですか、はたまた誰かが推奨していることなんでしょうか。

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