カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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ボランティアのサポートで子どもの患者が描いた絵

ボランティアのサポートで子どもの患者が描いた絵

5年前に卵巣がんの診断が出てから、先日まで、病院通いをした私が、感心したことのひとつが、ボランティアの活躍だ。

まず待合室。子どもの患者がボランティアと一緒に描いたという絵が飾られていて、ほっこりする雰囲気だった。

また、本や雑誌以外にも市民が寄付したというジグソーパズルが置いてあって、待ち時間も退屈せずに過ごせるようになっている。入院が長い患者の話し相手として、ボランティアが訪れることもあり、その際、患者と一緒にジグソーパズルをすることもあると聞いた。ただの話し相手だと、話題が続かないときも、パズルをしながらだと間が持つし、患者が移民で言語の問題がある場合でも、パズルだと言葉はあまり関係ないそうだ。

私が待っている際、飲み物とクッキーを載せたカートを押して院内を回っている人に、コーヒーとクッキーをいただいたこともある。やはりボランティアということだった。


セラピードッグもボランティアが定期的に連れてきてくれる

セラピードッグもボランティアが定期的に連れてきてくれる

そのほかに私が見かけたボランティアの活動は
・セラピードッグ
・1階受付周辺での案内。初めて訪れる患者がどの棟に行くか分からないような場合、案内してくれた。
・売店の運営。一部、手作りアイテムを寄付していた。
・通院の送迎。なかなか入院させてくれないカナダ。通院に苦労する患者も珍しくない。タクシーだと費用がかかりすぎるということで、ボランティアが運転するがんセンターの車で通院の送迎をしてくれた。
・お見舞いe-mailの病室へのお届け。カナダでは、get well cardというお見舞いカードを送る習慣がある。そのe-mail版のメッセージを病院の所定のアドレスに送ると、ボランティアが届けてくれるというもの。
・カツラ・ウィッグや帽子の寄付とお手入れ。化学療法で脱毛してしまった患者も治療が終了すると、ウィッグが不要になる。そこで、そのウィッグを寄付してもらい、癌センターのボランティアが管理、手入れしていた。

などなど、ボランティアが様々な場面で大活躍。システムもしっかりしていて、履歴書とともに、通常、犯罪歴がないかなども調べる。そして一通りのトレーニング、オリエンテーションの後、ボランティア活動開始となっている。

私も随分、お世話になったので、もう少し時間ができたら、ご恩返しに私も何かしたいと思っている。





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