ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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小宇宙を表現した空間に

小宇宙を表現した空間に

ヒマラヤ地域の織物や敷物、衣類を取り扱うヒマラヤンテキスタイルの新作展示、機織の実演を見せていただく機会があり、足を運びました。


レンガ造りの建物群

レンガ造りの建物群

会場は、トリブバン空港の北、ハイアットリージェンシーホテルの敷地内にあるタラガオンミュージアム。
1970年代にもともとドイツ人建築家がタラガオンホテルとして建てた建築物ですが、ハイアットホテル開業が決まった90年に閉鎖となり、建築に関わる人たちの宿舎として利用されていました。その後、歴史資料やヒマラヤ文化の保存センターとして、改装され、現在の博物館、ギャラリー、カフェとしてリニューアルオープンしました。

手入れされた庭に沈みこむようにユニークな7つのレンガ造りの建物が独立してあり、迷路に迷い込んだような錯覚を起こします。かまぼこ型の建物に丸い窓などかわいらさ、無駄かと思われるスペースも潜んでいて、建物好きにはたまらない必見の物件です。


さて、展示は思ったとおり、伝統的技術、手法を用いて、古のパターンをモダンかつアーティスティックに表現したすばらしいものばかり!
パターンにはチベット仏教の法具でもある金剛杵のモチーフ、ヒマラヤの山々、ユニバーサル曼荼羅などを表現していて、信仰心と自然崇拝の心が表れていました。


毛織物の実演。織り手の方のこの日の衣装の腰巻き類も自作!

毛織物の実演。織り手の方のこの日の衣装の腰巻き類も自作!

材料はウールなど天然素材とリサイクル素材です。捨てられてしまいそうな、ほつれたエプロンの布キレが壁掛けや絨毯に生まれ変わり、価値の高いものに生まれ変わるのです。天然の草木で染められた素材は、やさしい風合いで、どの色をどこに持ってきてもしっくりとマッチしてしまうのです。
作家のパサンさんは、数名の織物、絨毯職人たちとヒマラヤの伝統文化を保存、継承、発展のため精力的に活動しています。



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