3歳から教科別に教師が分かれるスペインの幼稚園
2015.03.06 up
こちらは5歳の息子の週末の宿題。5歳からかなりの量です!
スペインに住み始めて、教育という観点で、(スペインらしからぬ?!)と驚いたトピックは以前にも紹介しました。
・幼稚園の様子@スペイン・バレンシア
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2014102151450
・大量の宿題(deberes)スペイン学校の思わぬ落とし穴
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2014101843732
加えて、5歳の息子が通っているスペインのプレスクール(3~6歳)で、始めは驚き、今では気がかりになっていることの一つが、3歳という低年齢からすでに先生が科目別に分かれていることです。
スペインでは、義務教育は「6歳」からながら、実際は3歳で就学している子どもが97%以上と、「3歳」が机上での学習を始める一つの節目としてとらえられています。
それもあってか、幼稚園の第二部いわゆるプレスクールから、英語の先生、スピーキング・イングリッシュの先生、スペイン語の先生、スペイン語読み書きをする先生、音楽の先生、運動場での体育の先生、体育館での体操教室の先生…というように、先生が科目別に分かれています。
良い点は、各教科について「専門的」な先生が教えるということなのでしょう。
ただ、母親として気になるのは、そうなると、全体を通して子どもみる先生がいないことです。
各クラスに担任と副担任、アシスタントの先生はいるのですが、気になることを担任の先生に話しても、言葉のことなら言語療法士の先生と面接となり、しつけや社交的なことを相談したら臨床心理士との面談となり…となんでも専門の先生に回されてしまいます。
前述のように、子どものことでの心配や不安に対して専門家の意見やアドバイスが聞けるという意味ではよいのかもしれないですが、そこでの話が担任にすべて伝わるわけではなく、結局この分担制度のせいで、「全体を通して子供の成長を見守る」という担任の意識をなくしている気もします。それに、自分の領域ではないことは、責任を他(の先生)に回すという傾向もみられたりして…。
所変われば品変わるではないですが、その土地の制度を理解して、その良い点と課題を見極めながら子育てをしていくのはつくづく大変だなあと思う今日この頃です。
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