水使用30%削減を目指せ!カリフォルニアの水不足事情
2015.07.11 up
今、カリフォルニアでは水不足が深刻な状態です。一年中晴天がつづくイメージがあるかもしれませんが、ここ北カリフォルニアでは冬の間は雨期で、12月から3月までかなりの雨量があります。これをダムなどで保存し、年間を通じて利用するのですが、ここ数年、雨があまり降らない冬が続いているのです。今年の冬は更にひどく、the Perfect Drought(パーフェクト・ドラフト)、完璧な干ばつ、と呼ばれるほどです。ただ、一説による水不足の説明としては、雨量不足はただの一因で、温暖化によって気温が年々上昇していること、などの環境の変化が関与しているせいとも言われています。カリフォルニア州知事は、この事態を受けて、今年4月に緊急危機声明を発行しています。
近所にあるダム。水量は低いままです
その声明を受けて、各自治体でも対処策を次々に実施。ついに我市、サンノゼでも、6月15日から新市条例が施行になりました。目標として、2013年の水使用量に対して30%の削減を掲げています。市民は2013年の水使用量から70%を超えたところで、1ユニットに対し$7.13多く払わなくてはいけません。つまり、大幅な値上がり、もしくは水の削減を求められているのです。他にも細かなルールがしかれていて、例えば、雨が降ったあと48時間以内は、芝生や庭の植物に水をやることを禁止。庭の水遣りは、一週間に二回に限定され、時間も朝の10時前か、夜の8時以降(つまり、暑くなる時間帯を避ける)に限られます。
水を貯めるバケツがバスルームに常備!
我が家もできるところから、水の節約をすすめています。まず、芝生に水をやる頻度を減らしました。雨もあまり降らないので、今までのように青々とした芝生をみることは不可能になりました。近所をみても、だいたい同じような状況。あとは、小さくても、できることから、というとこで実施していることがあります。食器を洗っているときに、小まめに水を止める、など。我が家の温水タンクは水を貯めておくシステム〔アメリカの多くの家庭はこのタイプ)で、水からお湯になるまで、一定の時間がかかります。例えば、シャワーに入る前に、少しお水をだしっぱなしにしなくてはいけないのです。その水もいままでは、そのままにしていましたが、今ではバケツに貯めておいて、庭の水遣りに使用しています。実は夫がこれを始めたときは、「なんて大げさな!」と思いましたが、今やけっこう同じことやっている家庭もあると耳にします。水の使用請求書がくるの怖いですが、できることから対応していきたいと思っています。
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