オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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あまり詳しくニュースを追っていませんが、日本では今年10月にマイナンバー制度が施行されますね。

とりあえずは国籍ではなく住民票ベースで発行されると聞いていますので、すでに日本の住民票を抜いてしまっている私には配布されないのでしょう。
その代り、と言っては変なのですが、私は代わりにオランダでそのような番号を取得しました。

これはBurgerservicenummer(通称BSNナンバー)と名付けられた番号で、翻訳すると市民サービス番号となります。

オランダ国内在住の人には、国籍問わず全員に配布されます。
仕事や留学などの理由は関係なく、オランダに4ヶ月以上在留するなら、BSNは必要になります。
就業(起業含む)、学校への入学、銀行口座の開設、医療保険の加入など、様々な場面でBSNの提示を求められるからです。
私個人の体験では、映画館の年間パスポート申込の際に提示を求められました。

この番号は、居住する管轄の市役所に住民登録すると自宅に送付されてきます。ただ、申し込みから番号配布までの所要日数は、自治体によってバラバラ。
官公庁の集まっているデンハーグという街(日本大使館もここにあります)は、申し込みと同時にその場で番号をもらえると聞きましたが、そのほかの市では4週間くらい待たされるのもよくあることのよう。
私も4週間半待ちました。

必要書類は、パスポート、住所の証明書や家族証明書などもろもろあるのですが、一番てこずったのが手書きする申請用紙。


これは書類の1ページ目

これは書類の1ページ目

4ページの書類を家族分それぞれ記入するのですが、親の名前など質問事項が細かく多岐にわたるうえ、多言語仕様なので逆に読みにくいんです。


拡大図。蘭語、仏語、独語、英語、西語、伊語、トルコ語、ギリシャ語、中国語で同じことが書いてあります。

拡大図。蘭語、仏語、独語、英語、西語、伊語、トルコ語、ギリシャ語、中国語で同じことが書いてあります。

ロッテルダム市などは市のホームページからダウンロードできるようですが、我が家の自治体は、郵便で申込用紙をおくってきました。
手続きに行くのには予約が必要なので住所も伝えてあるのですが、そこにわざわざ送ってくるのです。

オランダは合理的な国だと聞いていましたが、意外とアナログな側面も多く、印象が変わりつつあります。
まあ、プリンターを持たない移民も多いでしょうから、親切ではありますね。

そんなこんなで、前述のとおり申し込みから4週間以上かけて、やっと番号を入手できました。
銀行の開設もすまし、やっと居住者らしくなってきた気がします。

今後も、番号に関する発見などありましたら、お伝えしたいと思います。





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