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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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新人議員の活動記

2020.10.19 up

頼品妤(ライ・ピンユィ)立法委員

頼品妤(ライ・ピンユィ)立法委員

 1月の総統、立法委員(日本の国会議員に相当)選挙が終わり、総統・副総統は5月20日から、立法委員は2月1日から任期が始まりました。

 当選した立法委員で注目を集めた方が、当選時最年少の27歳だった頼品妤立法委員。2014年のひまわり学生運動で運動を牽引する役割を担ったことで名前が知られるようになり、2016年からヘビーメタルバンド「ソニック」のメインボーカルで、初当選を果たした林昶佐(リン・チャンズオ、フレディ・リム)立法委員の助手を務めていました。

 1月の選挙では、新北市第12区(観光名所の九份などがある瑞豐、天燈あげで有名な平溪などがある選挙区)の民進党の公認候補として立候補し、当選を果たしました。

 政治活動の一方、一部ではコスプレイヤーとして質の高いコスプレを披露することでも知られていて、昨年の選挙活動中には応援に来た蔡英文総統の横で新世紀エヴァンゲリオンの「惣流・アスカ・ラングレー」のコスプレを披露していました。

 そのような背景を持つ新人立法委員が行なった夏休みの児童向けの親子活動の様子を見てきましたので、今回はそれを紹介します。


準備運動の様子

準備運動の様子

 活動は夏休み終了直前の8月29日に新北市汐止で行われました。
 活動の参加者数は、事前登録制に加え、夏休み最後の週末ということもあってか、会場の体育館がいっぱいになるまでは集まらなかった感じでした。

 しかし、始まってみると、ステージの講師らと一緒に体を動かす運動では、参加者全員で行い、頼品妤立法委員も小さい子に声をかけながら一緒に楽しむ姿がありました。


クイズコーナーでの一幕

クイズコーナーでの一幕

 メインになったのがクイズコーナーで、クイズの内容は会場がある汐止のこと、政府と政治に関する基礎知識を問うものでした。問題は「現在の総統と副総統の名前は?」とか、「行政院院長(内閣に相当)の名前は?」といったもので、正解したらプレゼントがもらえるとあって、こぞって手をあげる様子が見られた一方、親の方がノリノリで、子供をけしかける姿もありました。


ダンスも一緒に盛り上がりました

ダンスも一緒に盛り上がりました

 こちらは地元のダンスグループによるダンス。

 先に登場した大学生らのダンスと違い、一緒に動けるものだったので、会場の人たちと一体になって楽しんでいた感じでした。


最後は親子で玉転がし活動

最後は親子で玉転がし活動

 最後は、2箇所に別れて玉転がし活動が行われ、参加者には終了後にお菓子の袋詰めが贈られました。
 子供たちには、新型コロナウイルスの感染対策で冬休みが延長された影響で2週間短縮された夏休みのいい思い出作りになったでしょうか。

 頼品妤立法委員は、選挙活動中、持ち合わせている一面からライバル候補の陣営から激しい口撃を受けていたこともあり、険しい表情でいることが多かった印象があり、選挙直前には目に涙をためていたこともありました。

 当選を勝ち取り、立法委員として活動していることで、余裕ができたのか、子供に接する優しい眼差しが見られたのが収穫だった今回の活動でした。

 
 【追記】
 この会場での感染対策

・マスク着用
・連絡先、実名の記入
・手の消毒(上の写真のゲーム前も)


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