メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 キロガに行った本来の目的が実は、当地が「発祥の地」と言われる豚肉料理カルニータ。楽器屋さん(表向きは地元のお菓子などを売るお土産やさん)が数件ならぶ目抜き通りには、名物のカルニータを売る屋台の列もあり、ここでの昼食は必須。


 カルニータとは、豚を一頭丸ごと数時間塩漬けし、少しの香辛料とオレンジ、ラードでゆっくりと揚げ煮したメキシコ料理。この地域のカルニータは特に柔らかく、時間が経ってもジューシーさが損なわれず、まさに本家本元のカルニータ。




 このカルニータ屋台の列を通るだけで「ちょっと一口食べていけ」と、餃子一個分の大きさの味見を手渡しでくれます。横にいるおばちゃんも手際よく、焼きたてのトルティーヤをくれるので、そこにあるサルサもサッとかければ一瞬のうちに「カルニータのタコス」が出来上がります。しかもこれがタダ。

 でもこれがいけない。
 この大きな味見用カルニータのタコスを食べてしまうと、そのうまさに取り憑かれ、1kg 2kgとお土産用に買って帰ってしまいます。1kgの煮込み豚肉が4-5人用とすれば、極上激ウマで240ペソ(約1400円)であってもこちらの物価では高くはありません。ちなみに、住んでいる街の市場のカルニータは1kg1000円ほど。でも、味が全然違うのです。
 味見、お土産、それと「一人前タコス(こちらは有料50ペソ)」を改めて作ってもらいます。一人前タコスはこれでもか、と山盛りのカルニータで、その迫力に負けてしまいそうです。50ペソも安く思えるほど。


豚さんの全ての部位を美味しくいただけるカルニータ

豚さんの全ての部位を美味しくいただけるカルニータ

 それと、メキシコのおふくろの味「ポソレ」も、ここでは「ポソレ・バティード」と呼ばれる混ぜ込みスープとなり、価格も激安。
 広場の周りにいくつもある小さなポソレ屋さんで注文をし、共同テーブルが広がる広場に席を陣取り、カルニータのタコスとポソレでお腹いっぱいになっても一人90ペソ、約500円。


とろっとろに煮込まれたポソレ

とろっとろに煮込まれたポソレ

 朝晩冷え込むキロガに、カルニータとポソレの湯気が沸き立つ食事時。キロガを通って、この二つを食べないで帰ったらここに来る意味すらなくなってしまいます。 肉好きならばまさに天国。肉好き、ギター好きとなればもう、このキロガの街はそれだけで夢の国、になるでしょう。


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