台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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鉄道とMRTの高雄駅より

鉄道とMRTの高雄駅より

 12月23日に日帰りで高雄へ行ってきました。

 目的は12月21~27日に高雄の二会場で開催された高校バスケHBLの撮影ですが、今年はちょっと違った滞在になりました。

 その最大の原因は、この時期に台湾も見舞われた「寒波」。

 この時期、日本から台湾に観光など短期で訪れた人には暖かく感じるところですが、台湾では時に寒く感じることがあります。

 まずは、高雄への移動で使った夜行バス。

 この時の台北の気温は、16度以下で肌寒く感じるくらいでしたが、バスは冷房を入れていました。

 以前、高雄の移動で利用していた夜行バスなら、毛布が用意されていて、それで寒さをしのぐことができたのですが、そこが昨年長距離バスの運行を停止したため、今回は別の会社を利用。値段が安い分、毛布は用意されておらず、自分が着ていたコートだけで体を温めましたが、寸足らずで、膝から下がとにかく寒くてしょうがなかったです。


高雄アリーナの中

高雄アリーナの中

 台北から高雄までの約5時間。

 足元が冷えたままでの移動で、しばらく膝が痛かったです。

 高雄駅前で下車後、朝食を摂り、高雄アリーナへ移動しましたが、外の気温は15度前後。お店の窓から、見ていると厚着でポケットに手を突っ込んだまま歩いている人が多かった印象でした。


ベンチの選手に注目

ベンチの選手に注目

 高雄アリーナは、最高気温(例年なら25度以上、この日は22度)に合わせて冷房をかけているらしく、午前から昼にかけてはコートを脱いで半袖になってもいいくらいなのですが、気温が下がる夕方くらいからだんだん寒くなり、コートが必要になるくらい冷えてきます。
 
 毎年来ていて、この変化にも慣れているはずでしたが、さすがにこの日は午前から午後にかけても寒く感じ、コートを着ていた方がいいくらいでした。


使い捨てカイロを手にするベンチの選手たち

使い捨てカイロを手にするベンチの選手たち

 自分が中で撮影していて、寒く感じるくらいでしたが、選手も同じだったようです。

 ユニホーム姿でベンチで待機している選手は、バスタオルを肩からはおり、体が冷えないようにしている選手もいれば、急な交代に対応できるよう、ベンチから外れて体を動かして温めている選手、試合前のアップ時から使い捨てカイロを使って手指を温めていた選手の姿もありました。

 高雄で使い捨てカイロを使う姿は過去に見たことがなく、想像もしてないかったので、本当に驚きました。


高雄アリーナとなりのデパート・漢神百貨より

高雄アリーナとなりのデパート・漢神百貨より

 この写真を撮影しているときも、例年なら長袖のシャツでも暑いくらいですが、この時はコートを着ても暑く感じませんでした。クリスマスが持つ「冬」、「雪」、「寒さ」のイメージがあまり湧いてこない高雄のクリスマスツリーですが、この時はクリスマスに相応しい輝きを放っていたように見えました。

 今回は高雄アリーナと夜行バスの例で紹介しましたが、冷房は台湾各地の公共施設や公共交通機関でかけられています。どうもクーラーに付けられている温度計もとに気温を設定し、冷房をかけているようで、そこから吹かれる冷たい風が寒さにつながってくると見られます。

 高雄では10度以下になることは考えにくく、実際1月1日の正午にTシャツ1枚で外を歩いたこともあります。その高雄も、雨が降り、風も強ければ12度くらいまで下がることがありますが、暖房器具が充実していない台湾では、12度でも寒く感じる人は多いのではないでしょうか。

 冬の寒い時期、特に12~2月に台湾を訪れるみなさんは、この辺りに注意していただきたいと思います。


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