メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコは今年、初の女性大統領による独立記念日(9月16日)を迎えました。
 独立から215回目となる9月15日の夜に行われるこの式典で、クラウディア・シェインバウム大統領は首都メキシコシティのソカロ(街の中心)にある国立宮殿のバルコニーに登場しました。


何万人もの市民がソカロにつどい、大統領を待ちます

何万人もの市民がソカロにつどい、大統領を待ちます

 歴代大統領たち同様、声高らかにメキシコ独立に関わった英雄たちの名前を呼び讃え、市民とともに独立と自由を賛美し連帯感を高めるのですが、今年の「Grito de Dolores(ドローレスの叫び=宣誓)」で大統領は特に「女性」を強調してきました。


国立宮殿のバルコニーに立つシェインバウム大統領ご夫妻

国立宮殿のバルコニーに立つシェインバウム大統領ご夫妻

 当初より2025年を「女性先住民族の年」と掲げてきているメキシコ政府。

 この「Grito de Dolores」でも独立の英雄たちの後に続き、彼らとともに戦い散った女性先住民の名をあげ、次いで「われらに独立をもたらした名もなき女性の英雄たちよ、男性の英雄たちよ、万歳!」「女性先住民たちよ、万歳!」と讃えています。
 


 また、「移民の姉妹、兄弟たちよ、万歳!」と続けているところに、不法移民を排除し続けている隣国アメリカとの対応の差を見せているようにも思えます。

 「村々の尊厳よ、万歳!」という言葉にも、ロペスオブラドール前大統領から受け継いだ「村から始まる政治」を大切にしている姿勢が受け取れます。


女性衛兵たちに守られます

女性衛兵たちに守られます

 シェインバウム大統領が登場する前後、宮殿内での様子も生中継、生配信されており、そこにいる国旗を掲げた衛兵たちも今年は全員女性。皆一様に長い髪をメキシコ国旗カラーのリボンでまとめた姿が、可愛らしくも誇らしくも思えました。
 
 (写真は全て、シェインバウム大統領のYouTubeアカウントより)


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