落ち葉と格闘?ドイツの秋
2009.11.26 up
緑が多い反面、街では秋、落ち葉拾いが大変です
秋になると紅葉を楽しむ習慣は、日本独自のものなんだとドイツに暮らして初めて知りました。
「黄金の秋」とドイツ人が呼ぶように、秋になると多くの葉は黄色もしくは茶色に変わります。通りの木々は背が高く、葉っぱの量も大きさも日本とは桁違いです。晴れる日が少ない秋の天候もあって、色づいた葉は、強い雨風によって、あっという間に落ちて、時には通りを覆い尽くす枯れ葉の山となります。
子供もお手伝い
自分の権利を主張するのが当然と思っているドイツ人は、しばしば通りで滑って転んだのは、通りを綺麗にしておかなかったその家の住人のせいだ!と訴訟を起こします。運悪く通りの掃除を怠って、濡れた落ち葉で足を滑らせた、もしくは落ち葉に隠れて段差が見えず、転んでしまったなどという事態がわかれば、住人は高い損害賠償金を払うという思わぬ悲劇が起きてしまいます。
そういう訳で、秋は落ち葉拾い、冬は雪かきと凍結防止剤(もしくは砂)をまく、など自分の家の前の通りに細心の注意を払わなくてはいけません。
町の通りは、落ち葉の山!
公共の場や通りは、市町村の清掃局が掃除を担当します。ヨーロッパでは、通りの一つひとつに名前がついていますが、フランクフルトでは各通りごとに、どのくらいの頻度で掃除をするのか予め決められています。少ないところでは週1回、多いと週3回などです。
落ち葉の量がとても多いので、吹き飛ばす、もしくは、袋に吸い込む機械が使われます。
落ち葉を吹き飛ばす機械
これらの機械は、かなりうるさいので音に敏感なドイツ人は、使用する時間帯を9時から13時、15時から17時と決めています(州によって違う場合もありますが)。
ホームセンターでも販売しているので、所有の敷地や庭が広くて落ち葉集めが大変という一般市民も、100ユーロ(約1万3千円)前後で購入することができます。庭仕事に必要な雑貨、トップ5にもランクインするほどポピュラーな道具です。
通りを掃除するロードスイーバー
ベルリンでは、落ち葉を拾い集め綺麗にすることで、栗の木の害虫(の卵)駆除につながるという記事がありました。
しかし、一方では落ち葉も自然の土壌形成には必要な要素であり、あまりにも拾い集めてしまうのは、自然のサイクルを無視する行為という批判や、機械が出す騒音に住民からの苦情や動物達の冬眠の妨げとなるなど、落ち葉拾いにも意見は賛否両論あるようです。
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