泥人間?狂った人?マッドマンとは
2010.02.08 up
マッドマンの軍団
パプアニューギニアには、なんと800以上の部族がいると言われています。
その中でも、非常に個性のある部族の一つが、私の住むゴロカのすぐ近くにいるのです。
その名も「マッドマン」。名前からすると、狂った人?泥人間?。いづれにしても、恐ろしい感じです。
怖い、だけどどこかユニークでもある
名前の由来は、粘土(泥)で全身を覆うところから来ています。
そのマッドマンの由来はというと、部族闘争の時代に遡ります。
パプアニューギニアは、つい50年くらい前までは、部族闘争などを盛んに行っていました。
アサロ川流域に住む部族は、戦うことをあまり好まず、敵に襲われると逃げ回っていました。敵に追われているときに、アサロ川の辺の沼地にはまって転んでしまいました。
起き上がって、敵に捕まると思って、後ろを振り返ります。敵は、彼の姿を見て、恐ろしくなり逃げたそうです。どうも、転がったときに全身に泥がついたため、その姿は、亡霊のように見えたということです。
それから、この部族はこの方法を使って、敵を脅し、戦いに勝って行ったと伝えられています。事の真相は誰にも分かっていません。
今では、いつもこんな格好をしている訳ではありませんが、結婚式のお祝い事や、大きなイベントがあると、この装いで登場してくれます。また、観光客がくると、彼らは喜んで出てきてくれます。
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