ドイツ

ドイツ:バーデン・バーデン

上原 飛鳥(うえはら あすか)

職業…旅行会社
居住都市…バーデン・バーデン

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かけ算を覚える助っ人道具

かけ算を覚える助っ人道具

ドイツの小学校では、2年生からかけ算と割り算を習い始めます。
日本の「にいちが二、ににんが四、にさんが六、にしが八、、、」というようなフレーズを記憶して、九九を覚えるという方法ではありません。子供達はひたすら問題を解いて、そのパターンを記憶して覚えています。その手助けとなる道具が、すべての九九が書かれた四角い木片が並んだ「Rechenbrett(レッヒェンブレット=数え板、算盤)」です。


面を変えると、答えがでてきます

面を変えると、答えがでてきます

四角い木片の一面にかけ算が書いてあり、答えが側面に書いてあります。これをまわして、答えを確認しながら覚えます。
この道具は、学校で教材として使っているものではありません。玩具屋さんに売っていたのを個人的に息子用に買ってみました。


算数2年生の教科書。かけ算の一番最初、2の段のページ

算数2年生の教科書。かけ算の一番最初、2の段のページ

かけ算の覚える順番は、1の段から9の段まで順番に覚えるのではなく、まず「2の段」→「1と10の段」→「5の段」→「4の段」→「8の段」→「3の段」→「6の段」→「9の段」→「7の段」という順番です。1から10の段までのかけ算は「Das kleine Einmaleins(小さな1x1)」と呼ばれていて、この他に「Das grosses Einmaleins(大きな1x1)」という20段までのかけ算もあります。2年生(小学生)では10段までのかけ算を習います。

かけ算は「x」という記号を使うのではなく、「・」を使います。
ちなみに割り算は「÷」ではなく、「:」を使います。
5x2は5・2、6÷3は6:3と記されます。


マスを使って考えるかけ算、5と10の段

マスを使って考えるかけ算、5と10の段


かけ算と割り算は同時進行で覚えていきます。2の段のかけ算をやったら、次に2で割る計算も覚えていきます。

今、2年生の息子が「2かける14は、28。」と問題を解いていました。応用問題で、10をこえる計算もしているようです。


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  • 2 コメント

2 - Comments

tomokoより:

2012 年 05 月 01 日 02:26:55

 理系に優秀な人材を多く輩出しているドイツ文化の算数なら、ドイツ流に任せておいても安心という感じですねえ…旧植民地という国では、教育自体、何かが根本的に違う気がします。命も教育も、他者にはお任せできない、かといって神頼みだけにもいかないですよね。考えると疲れてきます!!!

asukaより:

2012 年 05 月 06 日 16:19:10

細かい事はラテン気質に合っていないような気がするのは確かだね。。。
まだ宿題はみてあげられるけど、今後どうなるやら?

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