有名な初期の霊長類の化石「Ida」
フランクフルトから南へ約35kmの場所に、世界遺産に登録されているメッセル採掘場(Grube Messel)があります。
1995年に、ユネスコ世界自然遺産に登録されたメッセル採掘場ですが、その歴史には興味深いものがあります。本来、メッセルは、油母頁岩(ゆぼけつがん=オイルシェール)という液状もしくはガス状の炭化水素の原料の採掘場でした。1970年代に、これが廃坑となり、ゴミ処理場となるところを、地元の住民や専門家達が反対運動を起こし、貴重な化石と周辺の自然を守りました。
採掘場は本来、火山湖でした。
2時間のガイドツアーに参加。
採掘場には、ガイドツアーに参加しないと入る事ができません。今回は、2時間のファミリーガイドツアーに申し込みました。生物学者のガイドさんが、子供にも分かりやすい様にメッセルの歴史、地層、成り立ち、化石の採取、種類、保存などについて説明してくれました。
メッセルは、火山でできた湖でした。湖の底に沈んだ約4700万年前のほ乳類、魚、植物、昆虫、鳥などが、油母頁岩の間に保存され、今化石となり発掘されています。
メッセルで発掘された最も有名な化石は「イーダIda」という、初期の霊長類の化石です。世界に一つしか出土していない、貴重な化石です。現在、メッセルの博物館には、残念ながらレプリカしかありません。
油母頁岩は非常に崩れやすく、柔らかいです
海藻の化石を発掘しました!
ガイドツアーの最後には、昔の火山湖の底で実際に化石探しができました。海藻の化石を見つける事ができました。ガイドさんによれば、先週には魚を発掘した参加者がいたよ、という話だったので、これを聞いた皆さんは必死になって、探していましたが、今回は大きな化石の発掘にはいたりませんでした。
大人も子供も、自然あるいは地球の一部なんだと感じる事ができる貴重な体験ができます。
Welterbe Grube Messel GmbH
Roßdörfer Straße 108
64409 Messel
http://www.grube-messel.de/
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