ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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透明のガラスケースの中で育てられるミニラン

透明のガラスケースの中で育てられるミニラン

 多様性に富んだブラジルの魅力の一つに、さまざまなランとその原種に出合えるということがあります。

 家の室内や庭で、街の街路樹や公園で鉢やポット、木々に着生して花を咲かせるランの光景は、サンパウロの密かな風物詩であり、コンクリートジャングルの合間に潤いを与えてくれます。

 普通、観賞用のランと言えば、花屋さんでもおなじみのサイズで、遠目にもその色、形の美しさが楽しめるものです。
 
 そのような中、ランの原種にこだわりを持ち、特に手の指先に乗るようなサイズのランに魅せられて、収集している方がいます。


自然環境の豊かな庭先で育てられているミニラン

自然環境の豊かな庭先で育てられているミニラン

 「ミニラン」との呼称がぴったりのランを、自然豊かな自宅の敷地内で1万点以上も収集しているのが萱嶋万寿治さん(68歳、大分出身)です。サンパウロ市近郊の日系人が多く暮らすモジダスクルーゼス市郊外に暮らしています。

 萱嶋さんがブラジルの森林を歩いて発見したランの原種には、学名としてご自身の名前がつけられたものもあるほどで、世界中の専門家からも注目され、ブラジル国内外から訪問される方もいるとのことです。

 萱嶋さんがまとめたミニランのポルトガル語と英語の論文もあり、一冊の本にもまとめる企画もあるとのことです。


指先に収まるミニランの花

指先に収まるミニランの花

 ミニランを実際に見ると、本当に全体がミニチュアのように小さく、咲いた花は虫眼鏡で見ないとその美しさも分からないくらいです。

 一目見て一瞬にその美しさが分かりづらいという点で、花市場の人気商品になるには敷居が高いようです。

 愛すべきミニランの楽しみ方の一つは、小さいという利点を生かして、熱帯魚のように水槽のようなガラス容器にいくつも集め、その成長サイクルを毎日観察して楽しむというものです。また、庭があるなら、ブラジルの気候なら温度調節をしなくてもランは自生しやすいので、いくつもを集めてミニランスペースを作って楽しむという方法もあります。

 ユニークなミニランが市場で一般的になるかは未知数ですが、確かにブラジルならではの魅力あるランの一種には違いありません。


サンパウロの街路樹などででよく見かける着生させたごく一般的なコチョウラン

サンパウロの街路樹などででよく見かける着生させたごく一般的なコチョウラン


ミニランの一種

ミニランの一種


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