台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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決勝トーナメント会場の台北アリーナ

決勝トーナメント会場の台北アリーナ

 3月10、11日に高校バスケのHBLの決勝トーナメントが台北アリーナで行われました。

 4年続けての開催で、一般用の入場チケット(無料)の配布予約は「秒殺」で終了、とその人気はとどまるところを知らない感じ。何だか日本の高校生スポーツと相通ずるところもあるHBLですが、今は「日本式」がキーワードになっているようです。

 


女子決勝の優勝決定時

女子決勝の優勝決定時

 「日本式」は、昨年も女子で優勝した普門高級中學(以下、普門高中)を紹介しました(下記URL参照)が、今年も普門高中が決勝に進出し、2連覇を果たしました。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2017519233419
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20175221164

 普門高中は、廖哲億(リャオ・ザーイー)ヘッドコーチ(以下、HC)就任後、毎年1月に大神訓章氏の招きで山形で合宿を行い、チームの強化に努めてきました。

 話を聞いていると、山形では特別な練習を行っている、という感じではないようで、基本を重視した練習を行い、心も鍛えてきたそうです。また、廖HCも合宿を機に自身の視野を広げ、見識を深めてきました。


ゴールネットのカットで、雄たけびを上げる廖哲億HC

ゴールネットのカットで、雄たけびを上げる廖哲億HC

 その成果は着実に表れ、昨年の決勝よりも成長し、強くなった姿を見せてくれました。

 昨年12月の高雄での予選時は、新チーム結成後の方向性が定まらない感があり、内容が悪い試合が目立ちました。しかし、山形合宿を経て臨んだ準決勝リーグから目に見えてチームが変わり、昨年の決勝トーナメントでよく見られた「日本人が考えないような試合中のある場面でフッと気が抜ける」という光景は、ほぼなくなっていました。

 廖HCは、試合を重ねるごとに落ち着きを見せ、昨年とはまた違う形で自信に満ちた表情をしていたのも印象的でした。


男子決勝の優勝決定時

男子決勝の優勝決定時

 男子も、昨年に続き台北市立松山高級中學(以下、松山高中)が勝利し、2連覇を達成しましたが、こちらも「日本式」がチーム強化につながっていったようです。

 松山高中は、黄萬隆(ホワン・ワンロン)HCのつながりで、昨年のウインターカップ優勝の明成高等学校(宮城)と夏休みに交流を続けています。昨年7月には、「松山盃」という国際交流試合を行い、前年のウインターカップ優勝の福岡第一高等学校(福岡)を招待し、試合だけでなく合同練習も行い、日本のやり方を貪欲に学んでいきました。


ゴールネットをカットし、喜ぶ黄萬隆HC

ゴールネットをカットし、喜ぶ黄萬隆HC

 ただ、松山高中の場合、「日本式」だけではないようで、過去にはアメリカ・アリゾナ州、スペインで合宿を行っていて、そこで得たものも取り入れ、「松山式」を確立していった感じです。

 今年は、昨年紹介した(下記URL参照)高國豪(ガオ・グオハオ、現アイオワ州マーシャルタウンコミュニティーカレッジ)が卒業したことで、戦力が大幅にダウンし、厳しい予想を立てられていました。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20176120106

 実際、故障者が出た影響もあり、予選から苦しい試合が続き、黄萬隆HCが語気を荒らげて選手を叱責するシーンが多く見られましたが、準決勝リーグでは6勝1敗の1位で決勝トーナメントに進出。

 準決勝で台中市立東山高級中學に最大14点差を逆転、決勝では、準決勝リーグで48ー76で敗れた新北市私立能仁高級家事商業職業學校に70ー60で雪辱を果たしました。決勝トーナメントでは、点差が離れた時、詰められた時の忍耐力、チーム全体で相手の状態が下がっている時を冷静に見極め、そこを徹底的に突いて得点を重ねていく姿が印象に残りました。
 
 過去5回の優勝は、特定の選手の名前が強調される感があった松山高中でしたが、今年の優勝は本当の意味でチーム全体でつかんだ優勝で、日本のチームを見ているかのようでした。

 今回紹介した2チーム以外にも、日本の高校や大学のチームと交流を重ねているところはあり、成果を上げているチームが出てきています。その様子も可能な限りですが、紹介できればと思っています。


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