ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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こんなにきれいな海岸が原油汚染されてはたまらない

こんなにきれいな海岸が原油汚染されてはたまらない

 ブラジルの北東海岸に、大量の黒い原油の塊が漂着した。現在も続いており、関係省庁はボランティアの協力を得て除去清掃に懸命だ。内陸部のアマゾン地域で起こった森林火災に続く、海浜の原油汚染。陸海の両方で発生した災害が今、国民の最大の関心事だ。
 メディア報道によると、原油が沿岸に流れ着き始めたのは8月末から。塊は直径1~10?ほどという。ベネズエラ産と判明したが、原因や発生源が特定されていなかった。が、どうやら航行中のタンカーから流れ出たらしい。


 ブラジル東岸沖の大西洋上には、ベネズエラから南アフリカを回り、アジアへ原油を運ぶ大型タンカーが多く航行する。原油タンクは二重底になっている。一般的に、それらの船のオイル漏れ事故とは考えにくい。しかし、衛星写真で調べた結果、ギリシャ船籍のある船に疑惑が掛かっている。このタンカーは過去にも原油漏れ事故を起こしていた。自然流出か、それとも故意に垂れ流したのか。ブラジル海軍が調査中だ。


 汚染の影響は漁業にも及んでいる。原油が付着した海亀、イルカ、エビ、貝、魚類などがテレビニュースで映し出されていた。油で汚れた魚介類が市場に出回ったらたまらない。口にすれば、人間への健康被害は甚大だ。


 ブラジルの海岸線は総延長約7,300?。そのうち、東岸突端からサントスまでは、海水浴に適した砂浜が延々と続く。原油は塊になって南下を続け、マセイオー市(アラゴアス州の州都)海岸でも一部確認されたという。さらに南の世界的に有名なリオやサントス海浜へ行き着けば、観光の面でも大打撃だ。


 人間のエゴによる自然破壊はとどまるところを知らない。森林火災に慣れっこのブラジル人も、海からの原油汚染には驚いたようだ。地域の住民にとって迷惑千万な話。徹底的に原因を究明してほしい。


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