メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコの私の住む地域では10月12日の宗教行事が終わるとすぐに、クリスマス用品が売り出され始めます。

 家々に飾られる伝統的なものから、この数十年でメキシコに入ってきたアメリカ的な電飾などが一斉に売り出され始め、その多くが市内で開かれる特設市場に並びます。


一体が小指サイズのミニチュア!

一体が小指サイズのミニチュア!

 カソリック教徒が国の9割を占めるメキシコでは、伝統的に「ナシミエント」と呼ばれる、人形やミニチュアを使ったキリスト生誕風景を家の中や玄関先に作り上げます。「馬小屋の飼い葉桶に寝かされた生まれたばかりの乳飲み子イエスキリストを、両親である聖母マリアと父ホセ、天使ガブリエルと訪れた三賢者、動物たちが見守る」光景を、家族揃って様々な素材で作られたミニチュアで作ります。


絵本のような可愛いスタイルも

絵本のような可愛いスタイルも

 通常、民芸品の露店で有名なトナラ市の市場に、10月の宗教行事を終えると200軒以上のミニチュアの材料専門の露店が加わります。プラスティックで大量生産されたものから、一つ一つ手作りの素焼き粘土に色付けされた和やかな表情のもの。ナシミエント中央に置かれる赤ちゃんのイエス像も多様な肌の色をしており、この国のカソリック教徒の幅広さを感じられます。

 このナシミエント、一連のクリスマス行事が終わる一月初旬まで飾られます。




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