ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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アルゼンチンで初めての死者が出たブエノスアイレス市の風景

アルゼンチンで初めての死者が出たブエノスアイレス市の風景

 日本のテレビ報道によると、8日、北海道内の新型コロナウイルス感染者が101人に達したとか。ブラジルでも感染が2月26日に初めて確認され、アルゼンチンのブエノスアイレス市ではこの7日に初の死者が出た。ついに、南米諸国にも広がり出始めた。


 ブラジル保健省やサンパウロ州・市保健局の5日発表によると、「ブラジル国内の感染者は8人に増え、感染疑いで検査中が600人に達した」。サンパウロ市在住の日本人・日系人にとっては今、最大の関心事だ。報道で見る限り、地下鉄・バスや航空機、空港内でマスクをしている人は皆無に近く、拡散が心配される。


 所用で、6日夕刻の退社時間にサンパウロ市内の地下鉄に乗った。パウリスタ大通りのブリガデイロ駅の改札口は大混雑。せきをする人がいると、数人が横目で迷惑そうな顔。皆、意識しているようだ。ただ、マスク姿は少ない。着けたまま外を歩く習慣がないのだ。
 8日、東洋街で雑貨販売店を経営する尾西貞夫さん(76)=兵庫県=は「(中心街の)ガルボン・ブエノ通りは普段と変わりない。お客さんも多い。マスクをしている人は東洋系の人だけですね」と、あまり気にしていない様子。


 ブラジルの隣国アルゼンチンは、債務不履行寸前までに経済が落ち込んでいる。かつてはブラジルをしのぎ、南米大陸の最先進国といわれた国だった。現在はブラジルとの格差が鮮明になっており、かつての勢いはない。この国で死者が出たことは医療体制や市民の認識が薄い証拠だ。


 拡散が進むと、近隣他国への影響も懸念される。まだ正確な数字が出ていないが、すでに、チリ、ペルー、コロンビアへも感染が広がっているようだ。南米諸国は貧富の差が激しく、低所得者層の健康管理が行き届いていない。国を挙げての防疫体制が必要だ。


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タグ:サンパウロ

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