アメリカ

アメリカ:シアトル

ハフマン・ワカバ

職業…兼業主婦(メーカー勤務)

居住都市…シアトル(アメリカワシントン州)

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ある医療保険会社のバーチャル診察に関するホームページ

ある医療保険会社のバーチャル診察に関するホームページ

 コロナ禍でバーチャル診察に切り替わりつつあった4月、夫が腹痛を訴えました。はじめは保険会社の看護師と電話でやり取りしていたのですが、翌日になっても痛みは引きません。バーチャル診察を期待しながら病院に連絡すると、採血の必要があるので来院すべしとのこと。痛がる夫を車に乗せて病院に向かいましたが、やはりコロナ対策のため、付き添い者は病院内に入ることは遠慮したほうが良いようで、私は診療が終わるまで車の中で待機していました。


 血液検査の結果を待たずに、次に回されたのがCTスキャン。別の医療機関に向かったのですが、この時は私も夫に付き添って待合室へ。ドアを開けるとすぐに看護師による、コロナにかかっていないかどうかの問診と体温チェック。もちろん私も夫も看護師さんも皆マスク着用でした。

 腹部のCTスキャンを取るため、夫は問診票にいろいろと書き込まなくてはならなかったのですが、受付で使用したペンも未使用と使用済みとを分けてあり、接触を避ける工夫がされていました。営業終了時間も通常より早かったようでした。


 様々な検査の後、夫は胆のうを取る手術をすることになりました。ここでもコロナ優先の対応で、手術日は最初、初診日から1か月以上先の5/18以降に設定されていました。結果的に約2週間後に手術が出来ましたが、手術前に執刀医と対面で話せたのは夫のみ。不要な接触を避けるためでしょう。腹痛を訴えてから手術終了までの期間、私は状況確認を夫からの伝言か先生からの電話でのみ知ることになり、結局どの先生にも会わぬままでした。


 手術当日、予定時刻の3時間後に手術開始。その遅れの理由にはコロナ対策用の特別処置もあったと聞きました。夫が言うには麻酔が効くまでマスクをしており、手術が終わり目を覚ましたらマスクをしていたそう。手術中もマスクをしていたのかもしれません。

 手術後、夫を迎えに行ったときに唯一対面した看護師さんも飛沫防止のフェイスマスクをしていました。以前別の手術をしたときにはカーテンで区切られた術後の回復を待つスペースには数人の人がいましたが、今回は無人。ソーシャル・ディスタンスのために、おそらく人数の規制があったのだと思われます。


コロナ禍でも別の病気になる人は当然いるため、双方に対応する病床や人材の確保は必須。コロナ患者専用に、学区所有のサッカー場に200床の野戦病院が建てられました

コロナ禍でも別の病気になる人は当然いるため、双方に対応する病床や人材の確保は必須。コロナ患者専用に、学区所有のサッカー場に200床の野戦病院が建てられました

 あれから5カ月。夫は回復したものの、コロナは依然として日々の生活を脅かしています。今回の経験を通じて、医療従事者の皆さんが今まで以上に多大な配慮で患者に対応してくださっていることを身に染みて感じました。本当に感謝しています。


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