メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 日本では、クリスマスのご馳走はチキンとケーキ。お正月はお節料理。
 メキシコではどうでしょうか。

 メキシコのクリスマスに一般的に用意されるのが
ドライフルーツを挟んだ豚もも肉のロースト
ハムの塊のオーブン焼きフルーツソース添え
ローストビーフ
シュトゥルーデル(ハムとチーズを挟んだ細長いパイ)
マッシュポテトとグレービーソース
クリームソースのパスタ
ロシア風サラダ(フルーツの入ったポテトサラダ)
干し鱈とパプリカやオリーブなどの煮込み
パン、ケーキ、ゼリー


めいめいに料理を持ち寄って家族が集まります

めいめいに料理を持ち寄って家族が集まります

 これらを中心に、やってくる家族めいめいが一品ずつ持ち寄ったものでテーブルはいっぱいになります。

 ただ、ご覧のこのメニュー。お肉、炭水化物、クリーム味とまあ高カロリーなものばかり。それを教会の鐘の音とともに12粒のブドウを願掛けで食べた後、みんなで分け合っていただきます。そして、翌日はまた夕方から集まって、前夜に来られなかった家族も合流し「Recalentado温め直し」の食事が始まります。

 大量に用意されたこれらの食事。
 数日に分けてあっちでもこっちでも食べ尽くしていきます。


2020年の大晦日はやはり焼肉で締めくくりました

2020年の大晦日はやはり焼肉で締めくくりました

 代わって大晦日。
 こちらは、クリスマスに大忙しだったお母さんたちを労るかのようなメニュー。
 ノパル(うちわサボテン)とトマトのサラダ
 焼肉
ケーキ

 焼肉は、なぜか全世界共通の「男の料理」。
 お母さんたちはノパルと野菜を刻んであえるだけのサラダを用意し、あとは椅子に座っておしゃべり。お肉をマリネしバーベキューの機材搬出から炭の火おこし、次から次へとお肉や小玉ねぎなどを焼いて、テーブルで待つ家族に配るまでほとんどが男性の役割。

 これもまた、元日の夕方に温め直しの集いがあって、また他のメンバーが何かしら持ってやってくる。

 締めくくりは1月6日の三賢者の日。
 大きな輪っか型のパンをみんなで切って分けあい、中に仕込まれている小さなお人形(赤ちゃんジーザス)が入っていたら、2月にみんなにタマレスというチマキを振る舞います。このパンに合わせるのが、メキシコが原産のチョコレート。ホットチョコレートにして、パンを浸していただきます。

 と、まあ、この調子ですから、太らないわけがありません。
今年は集会を控えるようにとお達しが出ているメキシコですが、このマラソン、どうなることでしょうか。




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