スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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スイス・ローザンヌ郊外のオリンピック博物館外観。2021年3月下旬〜11月中旬まで、11〜15歳対象に日本をメインとした異文化理解ワークショップが開かれる(2020年撮影)

スイス・ローザンヌ郊外のオリンピック博物館外観。2021年3月下旬〜11月中旬まで、11〜15歳対象に日本をメインとした異文化理解ワークショップが開かれる(2020年撮影)

 スイスでも、東京オリンピックに関する話題は、メディア等でたびたび取り上げられています。特に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の前会長による、性差別発言に関する報道、そして日本国民の8割ほどが、オリンピック開催に反対しているらしい、といったニュースは、こちらでも度々見かけました。

 その一方で、今年の東京オリンピック開催について、スイスの人々がどう考えているかといった、賛否に関する調査などは、今までほとんど発表されていないように思います。この国には国際オリンピック委員会(IOC)の本部がありますし、自分たちの国は開催国ではないから、直接生活に影響するわけではない――といったことが理由の一つにあるのかもしれません。


博物館内。オリンピックの変遷・年表を紹介するコーナー(2020年撮影)

博物館内。オリンピックの変遷・年表を紹介するコーナー(2020年撮影)

 しかし上記のように、開催国日本で、強くオリンピック中止・延期要望が国民の間で広がっていることに関して、スイスの人たちはどう考えているのでしょうか。サーベイではないのですが、こういった記事に対するいくつかのコメントを、インターネットの新聞記事の中で見かけました。

そこには『今回(2020年)分のオリンピックは飛ばして、24年に東京で、そして28年はパリ、32年をロサンゼルス・・・・・・としたらいいのでは。冬期も同じようにずらしたら?』とか、

『もはや、コロナ感染対策しながらオリンピックを開催できればよい、ってだけの問題ではなくなっている。コロナ禍の中、各国のオリンピックに向けてのトレーニングだとか準備、オリンピック出場権がかかっている予選大会の開催など、国によってはこういったことが全く不可能となってしまっているところだってある。こういった事情から、再延期か中止とするべきだと思う』

 といったものがありました。コメントを見た限りでは、日本の世論と近い意見を持つ人がスイスでも多いのかな、といった印象があります。


2000年シドニー五輪の表彰台(2020年撮影)

2000年シドニー五輪の表彰台(2020年撮影)

果たして今年の東京オリンピックはどうなるのでしょうか。ワクチン接種のデジタル証明を義務にして、観客を入れることになるのか、無観客か、それとも再延期や中止になるのか。

 変異ウイルスの出現で、夏までに新型コロナ感染状況がどうなっているのか、予想が現在つきにくいこともあり、スイスはもちろん世界が日本の一挙手一投足に注目しています。




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