スイスにおける、一日あたりの新型コロナ新規感染者は、その後も相変わらず２０００人台ぐらいで推移しています。著しく増加もしていないかわりに、減少もしていないという印象です。
　
　そして頼みのワクチン接種といえば、２０２１年４月１４日現在、約１９７万回のワクチン接種が済んでおり、２度の接種完了した人は全体の８．４％、１回目の接種を済ませた人も合わせれば、合計２２．６％のスイスの人たちが無事接種をしたことに（スイス連邦内務省保健局データによる）なります。

　人々のワクチン登録と接種は、州や地域によって状況がまちまち。筆者の在住するフリブール州は、現在６５歳～７４歳の住民を対象に接種を行っていますが、他の州の中には４５歳からとか５０歳から、すでにワクチン接種が可能なところもあるようです。

　さてそんな状況の中、昨年末から長らく営業停止を強いられていた娯楽施設・スポーツ関係施設、そしてカフェやレストランなどの飲食店が、“条件付き”で４月１９日より営業再開となりました。

　密にならないよう人数制限をした上での営業となりますが、特に飲食業店に関しては、店内での飲食はまだ許可されておらず、テラス席や外の通りなど、屋外席でのみ営業可、となっています。そのため当然ながら、店外に席を設置できないカフェ・レストランは引き続き営業停止となり、テイクアウトなどでの対応でしばらくしのぐことになりそうです。

　何とかテラス席などでのレストラン営業ができる飲食店も、１．５メートル以上テーブル間の距離をとり、一つのテーブルには最大４人まで着席できるように変えねばなりません。客も、飲食店での食事中は必ず着席していること、そして食事前後はマスク着用していることが義務となります。

　だんだん日も長くなり、気持ちの良い季節になってきている中、今後スイスでの新型コロナ感染状況がワクチン接種の助けで、良くなっていくことを願いたいものです。

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