スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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教会のある広場近くの路地には、昔使われていたであろう井戸とバケツが

教会のある広場近くの路地には、昔使われていたであろう井戸とバケツが

 長く続く新型コロナで、国外への旅行も容易にできない現在、週末や祝日などの休みの日には、在住州(県)や隣りの州(県)にある、小さめの町を半日~1日ぶらぶらすることが多くなりました。

 今までだと、連休や夏休みなどの期間には、今だとばかりにドイツやフランスなど、他の国をよく旅していたので、近くの町をぶらぶら歩くという発想もありませんでした。しかし、観光地でも名産などがあるわけではない、ごく一般的な町や村にも、可愛らしかったり歴史があったりする場所がたくさんあります。


突如現れた短いトンネル。光の向こうには何が?

突如現れた短いトンネル。光の向こうには何が?

 今回ご紹介する町は、フランス語圏ヴォ―州(Vaud)のレマン湖沿いにあるリュトリ(Lutry)。

 リュトリがある地域は、ローマ時代にまで遡る長い歴史があり、リュトリも11世紀頃から存在している町なのだそう。現在この地域はワイン用の葡萄畑が広がるラヴォー(Lavaux)地区として、ユネスコ文化遺産にも登録されています。

 地元のワインも有名なので、葡萄畑からレマン湖を臨む絶景の中、美味しいスイスワインを楽しむ観光客は多く、以前『葡萄畑をプチ列車で行く、ワイン体験の旅(2013年9月11日掲載)』でも少し紹介していますが、そんなラヴォー地区にある小さな町の一つ、リュトリの町をのんびり歩いてみました。


レマン湖の遊歩道は、多くの人たちでにぎわっていました

レマン湖の遊歩道は、多くの人たちでにぎわっていました

 人の姿は多く見かけたものの、ほとんどの人たちは、湖畔のプロムナードを歩いたり、そこでピクニックをしていたり。思い思いに春の日差しの中、時を過ごしていたようでした。しかし町の通りなどは、ほぼ無人。その日は祝日でほとんどの店が休業していたからでしょう。

 そんな静かな通りを歩いていると、自分だけ違う次元か時代にいるような錯覚を覚えました。

 狭い路地や、その路地を作り出している中世時代からの古い建物やアパート。あてもなく歩いていくと、突然小さなカフェが出現したので、そこでランチ用のテイクアウトをしました。


狭い石畳の路地と、壁にはレトロな看板が。

狭い石畳の路地と、壁にはレトロな看板が。

 広場のベンチでテイクアウトを食べた後、再びリュトリの町の探検再開。

 壁に貼られていた古びた看板、石造りの暗いトンネルなどを進んだり、ちょっと迷路のよう。面白かったです。

 いつか新型コロナが収束して、自由に国外旅行ができるようになっても、ちょっと時間が余った、でもたくさん時間はない、といった場合、こうした小さめの町を歩きつつ、そこに住まう人々の暮らしを想像したりしてみると、お金もあまりかからないし楽しいので、次回は違う町をぶらっと散策してみようと思います。


壁にこんな古そうな看板が。1956年メルボルンオリンピックとありました。

壁にこんな古そうな看板が。1956年メルボルンオリンピックとありました。


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