スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

クリエンス駅から、次々と小さなケーブルカー(4人乗り)が上がっていきます。ドラゴンも歓迎

クリエンス駅から、次々と小さなケーブルカー(4人乗り)が上がっていきます。ドラゴンも歓迎

 例年であれば、1年を通して世界中からの観光客でにぎわうスイス。
 
 新型コロナが拡大し始めた2020年から、観光・飲食業の中でも、ホテル等宿泊業は営業を許可されていました。しかし、特に海外からのツーリストに人気の地域は、ホテルを営業しても宿泊客がほとんどおらず、そのため自主的に営業を停止しているところもあります。


今回乗ることができなかった登山電車は、世界一急こう配で、傾斜度は最大48%(2013年撮影)

今回乗ることができなかった登山電車は、世界一急こう配で、傾斜度は最大48%(2013年撮影)

 そんな閑散とした状況の今年4月末、久しぶりに山のホテルに泊まろう、とルツェルン州(Luzern)にある、標高2132mのピラトゥス山(Pilatus)に一泊することにしたのでした。

 日本では4月の終わりといえば、すでに春本番というところも多いですが、スイスの、しかも標高が2000mほどの場所では、まだ冬から春になるかならないか、といった感じです。


ロープウェイから、歩いている登山客や、自転車で山に登る人を見ました

ロープウェイから、歩いている登山客や、自転車で山に登る人を見ました

 4月はまだオフシーズン中だったため、5月半ばから6月ぐらいから運行を開始する登山列車はまだ運行していませんでした。そのため、今回はロープウェイを使って、始発駅のクリエンス駅(Kriens)から頂上で終点駅のピラトゥス・クルム駅(Pilatus kulm)を目指します。

 さて、このピラトゥス山には大昔よりドラゴンが住んでいる、なんて話も聞きます。ピラトゥス山の駅周辺には、ドラゴンの姿があちらこちらに。なんでも中世の時代より、このピラトゥス山にある、でこぼこと起伏の多い岩々の割れ目には、癒しのパワーを持つドラゴンが住み着いていると信じられていて、ドラゴンに関する伝説や神話も多く伝わっているのだとか。


頂上駅のピラトゥス・クルム駅に到着した、大きなケーブルカー

頂上駅のピラトゥス・クルム駅に到着した、大きなケーブルカー

 ロープウェイからの景色は、晴れていたこともあり絶景。歩いて登る人も多く見かけました。途中まで歩く、もしくは途中から頂上を目指して歩く人たちが、ロープウェイからでもよく見えました。おそらく地元の人たちか、違う地域から休暇で訪れているスイスの人たちなのでしょう。

 また、積もっている雪の斜面上に残った、点々とした野生動物の足跡も見ることができました。


この日宿泊する、ピラトゥス・クルムホテル(Pilatus-Kulm Hotel)

この日宿泊する、ピラトゥス・クルムホテル(Pilatus-Kulm Hotel)

 30分後、途中で大きなケーブルカーに乗り換えるため途中の駅で下車。今度は、大きく立派なケーブルカーに乗り込みます。

 2015年にリニューアルされ、車体だけではなく、ケーブルなども頑丈で大きなものに交換されたそう。55人まで一度に乗ることができるそうですが、新型コロナ感染予防対策のため、40人までに制限されていました。

 さて、最終駅までレッツゴー。

 15分後あっという間に、今晩泊まるホテルがあるピラトゥス・クルム駅に到着しました。こんな高い山の上のホテルに泊まるのは初めてなので、ワクワクします――。

(後編へ続きます)


レポーター「小島 瑞生」の最近の記事

「スイス」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives