スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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ホテルの入り口には「COVID証明書及び身分証明書のご用意を」という看板が。

ホテルの入り口には「COVID証明書及び身分証明書のご用意を」という看板が。

 2021年9月13日から来年1月24日までの間、スイスでもレストランやカフェなどの飲食店やフィットネスクラブ、博物館やコンサート、カジノといった娯楽施設に入る際、ワクチン接種済みか感染治癒済み、もしくは新型コロナテストで陰性であることを証明する『COVID証明書』の提示が義務となりました。

 もし証明書を提示せずにこういった施設や店にいることが判明したら、100スイスフラン(約12000円)の罰金となります。

 その一方で、COVID証明書の提示者は店内や館内でマスク着用をしなくてもよくなったり、飲食店も1.5メートル以上の距離を空けてテーブル設置をしたり、アクリル板などの感染対策をしなくても良い、といった緩和も許可されるよう。


飲食店の屋外席(テラス席など)では、ワクチン接種などの証明は不要。

飲食店の屋外席(テラス席など)では、ワクチン接種などの証明は不要。

 証明書の提示が義務となった週、昼食をとるためレストランへ行ったら、店の入り口でCOVID証明と身分証明書を提示するよう言われました。

 QRコードのついた紙の証明書と身分証明書をスタッフに見せたら、スタッフの女性が証明書の名前と誕生日を確認し、店内へ入れてくれました。しかしQRコードのスキャンをせず、目視でちらっと確認をしただけだったので、もし虚偽のCOVID証明書を見せても気づかないのでは?と思ってしまいました。


レストラン内にかつてあったアクリル板の仕切りが、全部取り除かれていました。

レストラン内にかつてあったアクリル板の仕切りが、全部取り除かれていました。

 今スイスのワクチン接種率は52%ほどで、ドイツやフランスといった周りの国々に比べ、10%ほど低い数字となっています(2021年9月13日現在/Our World in Data)。

 そのため政府としてはもっとワクチン接種率を上げて、病床のひっ迫を改善させたいと考えています。
 例えば今年10月1日からは、無料のコロナテストを有料にする、といった対策もすでに発表していますが、これに対しては、現在多くの人々が反対の署名運動を繰り広げています。

 強制的なCOVID証明書の提示義務が“差別的である”と反発する人々も多い反面、「ワクチン接種をしておいた方が、今後生活に支障が出にくい」とワクチン接種を決める人も増えているそう。

 今後この規制が、上手く吉と出てくれたらよいなと思いつつ、COVID証明書が不要となる日が1日も早く来てほしい、と願ったのでした。




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